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amadeusjapanさんが書いたメンバーズレビュー
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とりわけモザールの交響曲29、35、38,39、40,41と「レクイエム」は最大の聴きもの。 全盛時代のベルリンフィルとの演奏に比べるとやや弛緩が見られるが、悠揚迫らぬドイツ正統派の格調高い演奏です。
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やはりベームはベームなので武骨に音符を辿るその腰つき、足元は変わらない。 全体的にはブルが一番つまらなくて、ベトのミサソレが一番感動的な演奏。オケはベルリン・フィルである。こういうのを耳にするとアーノンクール糞喰らえという気分になってくる。
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白眉は1950年9月16日に仏ブザンソンで行った最後のコンサートのライヴ2枚でしょう。あくまでも切れ味よく、気品に満ち、常に変わらぬ精確で清冽な演奏を繰り広げています。
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ベト9、ブル4、チャイコ6、シューベルト8,9をはじめ、シェーンベルクやR.シュトラウス、自作の「ルー・サロメ」などをNYフィル、シュターツカペレ・ドレスデンなどのオケを駆使して例の解剖学的微積分演奏を繰り広げていますが、どうにも聴いていて落ち着かない音楽ばかりです。
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ヴァイオリンソナタとはいうものの、むしろ主役はピアノのほうにあるので、オルベルツの明るく、平明で、そのくせいっさいの虚飾を取り払った、誠実で質朴で淡々とした演奏が、かえって作曲者の孤独な内面を的確にとらえているような、そんな感じがするのである。
悲しさは疾走なんかしないいつも私の部屋の片隅で佇んでいる 蝶人
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お馴染みのソニーによる超格安セットですが、いくら安くても駄目なものは駄目だ!とあら懐かしや土井委員長。ハイドンセットや弦楽五重奏曲の全集を6枚のCDにセットした演奏は見事なのですが、ともかく録音が悪いから聞くに堪えない。
マイクの設定からして近すぎます。ともかく録音プロヂューサーがクラッシック音楽のことを分かっていないから、こういう荒く汚らしい調音をするんですね。
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かろうじて彼の歌劇「村のロメオとジュリエット」でいささかLP時代の卿との久闊を叙すことができたやうな気もしたが、それとて夏の夜の夢かもしれぬ。仕方なくサー・ジョンとハレ管弦楽団の演奏で聴き直したら、そこにはビーチャムにない北国の男の旅情とロマンネスクが、レブンウスユキソウのような白い花を咲かせていましたよ。ビーチャムは、お国ものよりフランス音楽の方がいいのかもしれぬ。
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知が勝ち過ぎて、情と意に欠ける演奏。そのかわりにチャイコフスキーの管弦楽の構造が清明に透けて見えてくるような不思議な聴後感が残ります。よくいえば都会的でクールなチャイコフスキー、悪く言えばカタルシス皆無のチャイコということかしらん。序曲1812年やスラブ行進曲で、天才の天下の駄曲が立派な演奏に変身するところが、さすがはインテリアバドです。
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武満は今まで誰からも聴かされたことのない希代の名演奏でしたが、ショスタコーヴィッチは、ベルリンフィルの献身に支えられた熱演とはいえ、何の感銘も感動もない凡演、と言って悪ければ、普通の演奏でした。 佐渡氏はどのような思いで作曲者がこの悲痛なラルゴを書いたのか、その意味がよく分かっていないようです。
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鋭い線のような高音はもちろんですが、このブルブル震える低音こそが、カラスなのです。一度聴いたら二度と忘れられなくなる、懐かしくも恐ろしいその声。聞く者の内臓に食い入り、深々と肺腑をえぐっては泣かせる、この表情豊かで戦慄的なバスの音色こそが、カラスなのです。 最初のリサイタルからしてまさに「栴檀は双葉より芳し」を地でいく鮮烈なデビュー振りといえるでしょう。
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