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faure.schumannさんが書いたメンバーズレビュー
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マケラの元でのパリ管弦楽団は絶好調だ。相変わらず木管・金管楽器の輝かしく洗練されノーブルな音色と各奏者のvirtuoriteは申し分ないし、弦楽器のアンサンブルと表現力も素晴らしく絹の光沢のような音色は絶品だ。マケラは各奏者を手のひらで転がしながら自発性に任せると同時に要所を締める彼の統率力は素晴らしい。一方パリ音楽院、パリ管の長い歴史に付き合ってきたものにとっては、フルートのミシェル・デボストのあの格調高くヴィブラートの少ない純度の高い音と歌い回しが忘れられない。現在の首席フルートのヴァンサン・ルカの深いヴィブラートとやや地味な音色は私には物足りない。
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フランスオケらしい色彩感豊かな響に惚れ惚れする。こういう美点はパリ管弦楽団には失われてしまった。それに他の盤にみられるような「春の祭典」を大音響で鳴らす必然性は今やないのだ。
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工藤は、日本人としては初めてのフレンチスタイルの明澄で洗練した音色のフルーティストと言える。ランパルの愛弟子として共演を重ねた彼はランパル譲りの華麗でニュアンスに富む音色と安定した確実な技巧を備えているが、ランパルの時として野放図な演奏ではなく、折り目正しく格調高い演奏を聴かせる。このCDでのドイツロマン派の暗い情念を湛えた曲想はドイツのフルーティストが得意とするところだが、工藤は明澄で美しい音色と卓越な技巧で吹ききりながらも作曲家が内に込めた細やかな情念も見事に描いている。これは工藤のトップクラスの名盤と言える。
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