メンバーズレビュー一覧

マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章 / ジョン・マッデン、他

第一作が好評だったので作ってみました、という感じの続編。
初めからの二部作構成ではあるまい。R・ギアが登場してちょっと期待感が高まったが、
脚本は散漫でエンディングも中途半端。だが、そんな不満をブッ飛ばすのが中盤の結婚式のダンスシークェンスの場面。音楽、振付、カメラワークも含めて下手なビデオクリップより数段よくできていて、このパートだけでも観る価値ありです。

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島村ジョーさんが書いたメンバーズレビュー

  • 1

(全17件)

B・ワルターによる4手版を自らソロ用にアレンジした演奏。響きの厚い部分でややノイジーに陥る傾向があり、編曲自体にちょっと無理があったのかも知れないし、そもそも他のマーラー交響曲に比べてピアノ編曲には向いていない作品とも言える。演奏は精緻で直裁だが、最後まで楽しんで聴けるかと言うと、ちょっと難しい。

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第一作が好評だったので作ってみました、という感じの続編。
初めからの二部作構成ではあるまい。R・ギアが登場してちょっと期待感が高まったが、
脚本は散漫でエンディングも中途半端。だが、そんな不満をブッ飛ばすのが中盤の結婚式のダンスシークェンスの場面。音楽、振付、カメラワークも含めて下手なビデオクリップより数段よくできていて、このパートだけでも観る価値ありです。

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モダンピアノによる「ゴルトベルク」演奏の完結編。
「フーガの技法」が素晴らしかったので当然期待したが、
それをはるかに超える演奏。全ての変奏が愛と確信に満ちており、
「クォドリベット」のどちらかと言えば「もの静かな」演奏がそれを象徴している。

1

4手連弾用のスコアを2台のピアノで弾くという珍しい試み。ワルターの見事な編曲に舌を巻く。
それでも第1楽章や終楽章の前半はやや響きが混濁して持て余すが、
2、3楽章は曲の構成がスケルトンに聴こえてきて、とにかく面白い。録音もキレイです。
添付の帯に終楽章の歌詞をもじった気の利いたコピーが載っていて、笑えます。

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アルゼンチン・タンゴとヴィヴァルディが一切の違和感なく、高度な音楽的融合を見せる。
瞬時に方向を変える魚群のような機動性を備えたクレメラータ・バルティカと、
官能的な美音のクレーメルのソロが生み出すちょっとラディカルな音楽体験。

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正直ジャケ買いだったが、期待を大きく超えた。
内省的で、語りかけてくる感じのショパン。
と言って暗くて元気が無いわけではなく、コントラストやパッセージの鋭さは見事。
伴奏に弦楽合奏を選んだのは、彼女の芸風からすれば自然だし、
とかく問題視されがちなこの作品のオーケストレーションの弱点が目立たず、
とても賢明な選択。2曲とも緩徐楽章がすばらしい。

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ショパン・プロジェクト

Olafur Arnalds、他

2:
☆☆☆☆☆
★★★★★

全編に緩慢な空気の漂うコンセプト不明の睡眠性の高いアルバム。
ショパンのモティーフを謳っているが、その音楽のエッセンスは殆んど感じられない。
イメージビデオのBGMには良さそうだが…

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「世界初録音」の期待をものの見事にひっくり返してくれる超「よれよれ」演奏。
たぶんご高齢のピアニストなのだろう、スローな部分やピアニシモのタッチは
そこそこ美しいのだが、速いパートや音の厚い部分は耳を覆いたくなる。
全く指が回っていないし、とにかく「よれよれ」です。
こういう演奏をCD化して平気で出しちゃうところがいかにもNAXOS。
憎めません…

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Alban Berg: Lulu

ダニエル・バレンボイム、他

4:
☆☆☆☆☆
★★★★★

問題の多い「新ベルリン版」。
ツェルハ版の異稿くらいに思っていると仰天させられる。
これに輪をかけて不可解で意味不明な演出。
せっかく美しいエルトマンが外題役を歌い、
バレンボイムが引き締まった演奏を繰り広げているのに…

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K466、劇的音質改善!
どういうリマスターを施したのか不明だが、とにかくK466は見違えるほどに良い音。
とりわけオーケストラの響きが従来盤と全く違う。
潤いと適度な残響が加味されて、この傑作協奏曲の魅力がさらに引き立っている。
ピアノパートは余り変わっていないが、透明度がやや上った感じ。
それにしてもジョージ・セルは素晴らしい。

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おそらくモダン・ピアノによるこの作品の演奏における現段階での「最終形」だろう。
「知・情・意」の全てを見事に満たした圧倒的な演奏。
全てのコントラパンクタスとフーガが一切の弛緩と無縁に活きいきと、
あるいは優しく鳴り響く。曲間の時間の取り方も見事。

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That's What I Do

Barbra Lica

4:
☆☆☆☆☆
★★★★★

恐るべしカナダの女性ヴォーカル、
ソフィ・ミルマンにダイアナ・パントンがキタと思ったら、今度はこれだ。
何ともキュートで甘やかな声、そして正確な音程と美しい発声。
しかもその歌い方は余裕たっぷりで、とてもこなれている感じ。
自作のナンバーも充分に魅力的で、大変な才女の模様。
来日しないかな。

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最近の傾向「ちょい悪」系フィガロに較べるとヴァン・ダムの外題役は物足りない。しかしこのセットの最大の魅力は瑞々しい色香をたたえたフォン・シュターデのケルビーノと、この時期絶頂を迎えていたカラヤンの棒のもと、エレガントな響きを聴かせるウィーン・フィルの音色だ。それにしてもこのジャケットデザイン、何とかなりませんかね。

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ずい分と昔にスペインかイタリアのDGが廉価ボックスで発売していたが、その時はひどいジャケットだった。今回はオリジナルLP発売時のデザインに戻ったし、バイエルンとの7番を特典に付けるという配慮もニクい。演奏はパリ管との6番が至福の喜び。手兵との9番も美しいです。

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よくぞ復刻!
10番のアダージョは異常にクールな名演なのだが、何故か旧CBSではCD化されなかった。最近DGへの再録音が発売されたが、ラディカルで挑発的なこの旧録音の方がブーレーズらしい。オリジナルジャケットもよくぞ見つけ出してくれました。

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3つのスーパーオケを振り分けたレヴァインの里程標。殊にフィラデルフィアとの9番とシカゴとの3番、7番が秀逸。オリジナルRCA盤はジャケットデザインも優れていたのだが……

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よくぞ復刻!
アンセルメのリハは最晩年の「火の鳥」とその数年前のこの「幻想」の録音があって、どちらも抜群に楽しくて面白い。特にこちらは相手が手兵スイス・ロマンドということもあって様々なことを遠慮なく求めているが、雰囲気は終始和やか。フランス語なので対訳がないとちとツラいが、それでも音楽が誕生する現場の空気は存分に味わえます。

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