メンバーズレビュー一覧

ブルックナー: 交響曲第3番 (1889年版)<タワーレコード限定> / クルト・ザンデルリング、他

CDとして持っていたが一度手放し、10年ぶりにSACDで買いなおした。マスタリングもやり直したのだろう、かなりきらきらした音色になっている。それでもブルックナーらしさは微塵も損なわれていない。交響曲第3番はノーヴァーク2稿が楽譜的にはバランスがよいように思うのだが、名盤が一枚もない。その点ノヴァーク3稿はカットし過ぎでちょっと寂しい気もするが、当盤やチェリビダッケ盤があるので十分楽しむことが出来る。2024年はブルックナーの生誕200年なので新たな名盤が生まれるかもしれない。

0

商品詳細へ戻る

brucknerさんが書いたメンバーズレビュー

  • 1

(全5件)

やはりこの中ではベルリン・フィルとの2番がいいかな。ゴールウェイのフルートも印象的。3、4番の録音が悪いと言っておられる方がいるが、それ自体はあまり気にならない。どちらかというと、演奏自体心に迫るものがない。後年のベルリン・フィルのものと比較すると内容が薄い。

0

交響曲第2番が、1872年稿と1873稿の二種類が入っているのが興味深い。1872年稿は一般的に初稿として知られているものなので、耳にしたことがある方も多いだろう。初稿自体がちょっと長い。全体をコンパクトに聴きたいなら1873年稿だろう。これでも十分長いのだが、4楽章キリエ・エレイソンの美しいメロディーの二回目がカットされていないのが何ともありがたい。僕の中での2番のベスト・ディスクは、アイヒホルンの1873年稿である。

0

CDとして持っていたが一度手放し、10年ぶりにSACDで買いなおした。マスタリングもやり直したのだろう、かなりきらきらした音色になっている。それでもブルックナーらしさは微塵も損なわれていない。交響曲第3番はノーヴァーク2稿が楽譜的にはバランスがよいように思うのだが、名盤が一枚もない。その点ノヴァーク3稿はカットし過ぎでちょっと寂しい気もするが、当盤やチェリビダッケ盤があるので十分楽しむことが出来る。2024年はブルックナーの生誕200年なので新たな名盤が生まれるかもしれない。

0

ロマンティックはSACDもブルーレイ・オーディオも出ているので、今回のこの企画、3番目当てに購入する人が多いのだと思う。冊子の表が4番、裏が3番のジャケットになっている。自分が好きな方を表にすればいい。こんなところにも製作サイドのモノづくりへのこだわりが垣間見える。聴くだけでなく持つことの喜びも実感できる。僕は目当てだった3番の方を表にした。ベームの3番はこの曲が市民権を得るのに多大なる貢献をした一枚だし、4番については、曲のイメージとオケの音色が幸福に結びついた数少ない例であろう。元のデッカの録音もよいのだろうが、2曲とも大変上品にSACD化されている。4番2楽章の弦を聴くと溶けてしまいそうな優しい響きだ。ウィーン・フィルのこの響きはいったいどこに行ったのだろう。こんな甘美な響きを聴かせながらも全体の構成は極めて男性的。細部に凝ったりはせず、テンポを揺さぶることなく、先へ進んでゆく。同じタワレコ企画SACDでもワルター大地や朝比奈・新日・ブルックナー3,4番はちょっと痛かった。が、今回のこの2枚、自信をもって人に勧められる。何が違うのだろう。

0

魅力的な3楽章のコーダがないのでエーザー版だ。説明するまでもなく、ケース裏面に日本語で書いてある。ノヴァーク1稿は4楽章第二主題にメリハリがないし、3稿は美味しい部分が全部カットされている。このエーザー版が聴いていても心地よいし、2稿であればもっとよい。このクーベリック盤、好みで言うともうちょっとゆっくり演奏してもらいたいな。小気味よいテンポといいマーラーの方が合っている気がする。録音ももうちょいホールの響きが欲しい。多少パサついている印象だ。

0
  • 1

(全5件)