3,4番が東京文化会館、オーチャードホール、5,7,8番がサントリーホール。前者は、どの楽章のどの部分をどちらのホールで演奏したものかわからない。ただ、サントリーホールで収録された5,7,8番と比べて、音が渇いているというかパサパサして印象だ。うまく言えないが残響音に乏しい。全強奏部分では音が割れる。演奏がいいだけに勿体ない。もちろん東京文化会館の客席に体を埋めると、サントリーホールにはない落ち着いた響きを味わうことができる。豊饒さに乏しいが、それぞれの楽器が出している音をダイレクトに受け取ることができる。ただ何だろう、やはり録音と言うものは奥深く難しいのか。3番4番は演奏がいいだけにとにかく残念。一枚目ディスクの残りの一曲5番が始まると急に自然な音となり、これだこれだとほっとする。サントリーホールの音源の方がSACD化には向いている。二枚目ディスクの7番8番も強奏部分では若干の音割れはあるが、許せる範囲。素直に買ってよかったと思える。朝比奈の雄大さに新日フィルがよく応えている。7番の第二楽章のシンバルが不要というのは朝比奈の演奏を聞いて初めてわかる。演奏としては★5つだろうが、3,4番が音として残念なので全体の評価としては★4つとする。