メンバーズレビュー一覧

Schubert: Quintet in C Major D.956 (Remastered) / ヨーヨー・マ、他

僕がいちばん眠くなる演奏はヨーヨーマを入れたクリーヴランド弦楽四重奏団のものです。というか、僕はどういうわけかこの演奏を聴くといつも眠くなるので、それをそのまま昼寝用に流用したわけです。きっとそんなにスリリングな演奏じゃないんでしょうね。いずれにせよ手放せないCDです。眠りたくないときには絶対に聴きません。思い出しただけで眠くなってきますね(村上春樹編集長「少年カフカ」)。

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タッチさんが書いたメンバーズレビュー

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(全6件)

演奏がどれほど技巧的に完璧であっても、技巧の用い方が音楽と少しでもずれていたら、『謝肉祭』という音楽はただの無機質な指の運動に堕してしまう。その魅力の大方は消え失せてしまう。実のところとても表現の難しい難曲なのだ。・・・。二人で総計四十二枚の『謝肉祭』を聴き終えた時点で、彼女のベストワンはアルトゥーロ・ベネディッティ・ミケランジェリの演奏(エンジェル盤)であり、・・・。村上春樹「一人称単数」(文藝春秋)収録「謝肉祭(Carnaval)」から。

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マタチッチの「シェエラザード」?と違和感を感じる人はきっと多いだろう。どうしても「マタチッチといえば硬派、ブルックナー」みたいな印象があるから。でも1958年当時の彼は、指揮者としてはまだ駆け出しに近い状態で、レパートリーもしっかり定まってはいなかった。またクロアチアにおけるナチ協力者として長く活動を制限された境遇にあった。だからたぶん「これ、やって下さい」と与えられた仕事をせっせとこなしていたのだろう(あくまで想像)。でもこの「シェエラザード」、意外に様になっていて良いんです。頑張ってしっかり艶のある音を出している。それでいて硬派の匂いもそこそこ漂っている。(「古くて素敵なクラシック・レコードたち」(村上春樹)」より)

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「(前略)。分離が非常によく、個々の楽器が明瞭に聴え、しかも単なる羅列に終ることなく、強弱やニュアンスが鮮やかに描き出され、色彩も濃く、バランスがよい。fレンジは申すに及ばず、繊細で切味のよいマンドリンの音から、圧倒的な全奏のffまで、Dレンジが凄く広く、つねに透明さを保つ。ホール的雰囲気も見事に現されているし、「五組の踊り」ではオフステージのバンドが左から右へ移動して行くなど、ステレオ効果の活用が目ざましい点も注目に値する。(後略)」(高城重躬氏評)(「レコード芸術」(1974年5月号から引用)

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僕がいちばん眠くなる演奏はヨーヨーマを入れたクリーヴランド弦楽四重奏団のものです。というか、僕はどういうわけかこの演奏を聴くといつも眠くなるので、それをそのまま昼寝用に流用したわけです。きっとそんなにスリリングな演奏じゃないんでしょうね。いずれにせよ手放せないCDです。眠りたくないときには絶対に聴きません。思い出しただけで眠くなってきますね(村上春樹編集長「少年カフカ」)。

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ごく個人的に言うなら、英デッカから昔出したラフマニノフの三番のコンチェルト(フィストラーリの指揮のやつ)が僕のいちばん好きなアシュケナージです。あれを聴くと、昔大阪で見た好青年アシュケナージの颯爽とした姿が目に浮かびます。胸がじんとする。もちろんかなり個人的な好みですが(村上春樹編集長少年カフカから)。

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前略。僕はモーリス・ジャンドロンが弾いたバッハ『無伴奏』が大好きです。あまりこれを好きだという人はいないんですが、でも僕は個人的にとても好きです。温かくて、とてもパーソナルなんです。聴いているとほっとします。後略。(村上春樹編集長「少年カフカ」より引用)

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