
ベートーヴェン: ピアノ協奏曲全集(1997, 98年録音)<タワーレコード限定> / アルフレート・ブレンデル、他
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私はブレンデルさんの正確・明晰・知的な演奏を好んでいて、壮年期の気力・テクニックの充実と旧フィリップスの録音技術の成熟が重なった1970~80年代の録音を愛聴しています。ブレンデルさんは、旧フィリップスにベートーヴェンのピアノ協奏曲全集をハイティンク/ロンドン・フィル、レヴァイン/シカゴ響、ラトルと3度(あと米VOXに1度)録音していますが、今回、改めて1番と5番を聞き比べましたところ、以前と同様に、ブレンデルのピアノはレヴァイン盤>ハイティンク盤>ラトル盤(レヴァイン盤は攻めの姿勢に好感が持てる)、オーケストラと録音はハイティンク盤>レヴァイン盤>ラトル盤(ハイティンク盤の格調とレヴァイン盤の活気は甲乙付けがたいが録音はハイティンク盤が勝る)で、総合的にはハイティンク盤≒レヴァイン盤>ラトル盤と感じました。当時気鋭のラトルとウィーンフィルを起用して、楽友協会ホールでセッション録音するという万全の配慮がなされた最新盤が必ずしも最上とは言えない(私の感想ですが、オケ、ピアノとも音と音楽が前に出てきません)のは録音芸術というものの難しさを示しているように思えます。これらの録音全ては、最近再発売された「ブレンデル~フィリップス録音全集(114CD)」に収められていますが、ブレンデルさんに関心をお持ちの方は、是非購入されることをお勧めします。
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ゆうちゃんさんが書いたメンバーズレビュー
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演奏活動からは引退されているとはいえ、ブレンデルさんの訃報には悲しみました。私はブレンデルさんの正確・明晰・知的な演奏を好んでいて、特に、壮年期の気力・テクニックの充実と旧フィリップスの録音技術の成熟が重なった1970~80年代の録音を愛聴しています。この全集は、ブラームスのピアノ協奏曲の旧盤など当時廃盤となっていた録音を多く含むため、初回発売時に迷うことなく購入しましたが、デッカが旧フィリップスの録音を再発した際に時おり感じた「以前と音質が違う」という違和感がなく、買って本当に良かったと思います。特にお勧めの録音は以下のとおりです。 ・バッハ イタリア協奏曲、半音階幻想曲とフーガ ・モーツァルト ピアノ協奏曲集(5~27番) ・モーツァルト・ベートーヴェン ピアノと管楽のための五重奏曲 ・ベートーヴェン ピアノ・ソナタ全集旧盤 ・ベートーヴェン ピアノ協奏曲全集(ハイティンク盤、レヴァイン盤) ・シューベルト ピアノ五重奏曲「ます」新盤 ・ブラームス ピアノ協奏曲全集旧盤 シューベルトのピアノ・ソナタの2種類の演奏は、私自身が十分聞きこなせていないので、評価が難しいですが名盤の誉れ高いところです。名盤満載の114枚の全集、ブレンデルさんにご興味をお持ちの方は、品切れにならないうちに是非購入されることをお勧めします。
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私はブレンデルさんの正確・明晰・知的な演奏を好んでいて、壮年期の気力・テクニックの充実と旧フィリップスの録音技術の成熟が重なった1970~80年代の録音を愛聴しています。ブレンデルさんは、旧フィリップスにベートーヴェンのピアノ協奏曲全集をハイティンク/ロンドン・フィル、レヴァイン/シカゴ響、ラトルと3度(あと米VOXに1度)録音していますが、今回、改めて1番と5番を聞き比べましたところ、以前と同様に、ブレンデルのピアノはレヴァイン盤>ハイティンク盤>ラトル盤(レヴァイン盤は攻めの姿勢に好感が持てる)、オーケストラと録音はハイティンク盤>レヴァイン盤>ラトル盤(ハイティンク盤の格調とレヴァイン盤の活気は甲乙付けがたいが録音はハイティンク盤が勝る)で、総合的にはハイティンク盤≒レヴァイン盤>ラトル盤と感じました。当時気鋭のラトルとウィーンフィルを起用して、楽友協会ホールでセッション録音するという万全の配慮がなされた最新盤が必ずしも最上とは言えない(私の感想ですが、オケ、ピアノとも音と音楽が前に出てきません)のは録音芸術というものの難しさを示しているように思えます。これらの録音全ては、最近再発売された「ブレンデル~フィリップス録音全集(114CD)」に収められていますが、ブレンデルさんに関心をお持ちの方は、是非購入されることをお勧めします。
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面割りの改善(従来はCD1枚に収められる筈の2幕・3幕が2CDに泣き別れ)を期待していたのですが、残念ながら泣き別れのままでした。既存のCDをお持ちの方は買い直す必要はありません。こうした情報をメーカーやショップから発信して頂きたいです。
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私に聴く耳が無いのでしょうか。「悲愴」も終楽章のゴリゴリ低弦以外は「凄演」とは思えませんでした。このマーラーはそれ以上に普通の演奏に聞こえます。大編成で現代楽器を使用、録音は鮮明。しかし雄弁な弦楽器に比べてマーラーが重視した筈の管楽器、打楽器が弱い。弦楽器もエモーショナルではなく、絶望と憧れに満ちたアダージョがサラリと過ぎて行きます。クルレンツィスの真価は、来年の大阪公演で確かめたいと思います。
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残念!今回のSACD化を歓迎しないことは決してない。しかし、交響曲2番が2枚に分かれる面割りを何とか出来なかったものか。DG最初の全集CD423120-2では交響曲4番が泣き別れ。廉価版の4794077と今年発売されたDG録音集成でようやく泣き別れが解消した。それだけに、今回の泣き別れは誠に残念。音質、価格、販路とも良心的に仕事しているタワーレコードさんだけに。
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