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第565回 ─ TIMBALAND

活発化してきたモズリーの今後

連載
NEW OPUSコラム
公開
2009/12/24   19:00
ソース
『bounce』 317号(2009/12/25)
テキスト
文/出嶌 孝次


  ティンバランド(ティム・モズリー)の主宰するモズリー。それ以前に彼が立ち上げたビート・クラブは基本的にヒップホップ・レーベルだったが、モズリーの第1弾作品がネリー・ファータドの『Loose』(2006年)だったことからもわかるように、このレーベルはティンバの広がり続ける音楽的好奇心と商業的な成功を両輪として成り立ってきた。全世界で1,000万枚のセールスを上げた同作で弾みをつけると、満を持して2007年には自身の『Shock Value』をリリース。この作品は以降のポップ・ミュージックの流れを変える大作となり、ティンバ自身もこれを契機にビョークやマドンナらを手掛けることになった。以降はケリ・ヒルソンのアルバム・デビューに手こずりつつも、グランジ世代の大物クリス・コーネルや新世代ラッパーのイッザ・キッザと契約(後者は最近離脱)し、ワンリパブリックの2作目も順調に送り出している。で、今後注目すべきなのが、『Shock Value II』に抜擢されたフランスのソウシャイ嬢(上の写真)。彼女もケリに倣ってか、クリスのアルバムやモンローズの“Strike The Match”でソングライターとして実績を積んでいる真っ最中だ。ポップ・トレンドの発信源がユーロ圏に移りつつある昨今、モズリーは次の一手にも抜かりはないのである。

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