SEEDAのバックアップを得てソロ作を投下!!
引退発表後のSEEDAがサポートを表明していた複数の作品から、まずSMITH-CNのアルバム『"yumenokakera"~PIECE OF DREAM~』が登場した。SEEDAの“オチツカネエ”における快(怪?)演で注目されたCNだが、そもそもはSNIPEと組んだESSENCIALで活動してきた10年選手である。
茨城は守谷を拠点とする彼が脚光を浴びたのは、DELIを中心とするTEAM 44 BLOXの作品に参加したあたりからか。以降は〈CONCRETE GREEN〉シリーズに最初期より参加し、2008年にはSCARSのSACと組んで『ENDLESS TRIP』を発表するなどしてジワジワと期待を集めてきた。今回のソロ作ではCN節とも言える粘っこいフロウを駆使し、毒々しさや情けなさ、皮肉や哀切を濃密に語り分けてみせる。HIROSHIMAやOHLD、SKY BEATZらのビートが描き出す情景もうらぶれていたり不穏だったりして格好良いし、勝手に〈ハスラー系?〉とか一面的な偏見を抱いている人にも聴いてほしい。サポートにあたったSEEDAが以降に予定しているOKIや4WDの作品にも期待できそうだ。
なお、そのSEEDAは復帰シングル“WISDOM”を発表したばかり。ILL-BOSSTINOとEMI MARIAをOHLDのビート上で迎えたこちらにも当然注目すべきだろう。