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第95回 ─ (出張便)DELICIOUS VINYL

第95回 ─ (出張便)DELICIOUS VINYL(2)

連載
Discographic  
公開
2009/11/18   18:00
ソース
『bounce』 316号(2009/11/25)
テキスト
文/DGノックアウト

MASTA ACE INCORPORATED
『Sittin' On Chrome』
 (1995)
ソロ作やエース&エドとしての活動で健在ぶりを見せつけるマスター・エースのユニットだ。NYのジュース・クルーで名を馳せた人だけあって、MAWのルイ・ヴェガも参加してたり、NYカラーが濃厚な中身も当時のデリシャス・ヴァイナルらしいね。

ILLA J
『Yancey Boys』
 (2008)
活動当初のJ・ディラを繰り返し抜擢したデリシャス・ヴァイナルの功績はデカい(彼絡みの音源をまとめたコンピ『Jay Deelicious』も必携だよな!)が、ここでは実弟のデビューまでバックアップ。偉兄の遺したビートに乗ってオーソドックスなスタイルを聴かせてるぞ!


THE WHORIDAS
『High Times』
 (1999)
ファーサイド以降のレーベルを代表する、スモーキーでドープなコンビの2作目。DJレクタングルらによるポストGファンク的なプロダクションもヘヴィーなヤバさ全開で、LAアンダーグラウンドもGなシーンも大して変わらないという事実を示した重要なアルバムだぜ。

MR. VEGAS
『Pull Up』
 (2004)
革新的なリディムを媒介にレゲエとヒップホップの距離がグッと接近した時期、〈Coolie Dance〉使いの“Pull Up”を引っ提げてデリシャス・ヴァイナルと契約したヴェガス氏。“Tamale”などのホットな人気曲も格好良いぜ。次々作『Hot It Up』もデリシャス・ヴァイナルから出してたな。

VARIOUS ARTISTS
『Delicious Vinyl All-Stars -Rmxxology』
 (2008)
レーベル設立20周年を祝って、クラシックな音源を気鋭の面々がリミックスした企画コンピ。ディプロやアーロン・ラクレイトが初期の下品なヒット群をもっと下品なボルティモア・ビーツに改編しているほか、マスター・エースをリミックスしたエミネムの手捌きにも注目すべきだ。

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