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第526回 ─ COCOON

連載
NEW OPUSコラム
公開
2009/08/26   18:00
更新
2009/08/26   18:19
ソース
『bounce』 313号(2009/8/25)
テキスト
文/石田 靖博

スヴェン・ヴァスのパーティーが10周年!!

 世界中のクラバーにとっての桃源郷、スペインはイビザ島を代表する巨大クラブ、アムネイジアにてスヴェン・ヴァスが主催する世界最大のクリック・ハウス系パーティー……それが〈Cocoon Ibiza〉である。そのスゴすぎるDJ陣は各自でチェックしてもらうとして、2000年からはレーベルとしてのコクーンも活動をスタートし、スヴェン大将の慧眼ぶりが素晴らしいミックスCD〈The Sound Of The ○○ Season〉シリーズを中心に、ミニローグやガイ・ガーバーなど、大バコ仕様プログレ・ハウス勢のオリジナル・アルバムをリリースしてきた。さらに特筆すべきは、2003年の時点でリカルド・ヴィラロボス初のミックスCD『Taka Taka』を送り出し、2005年にロコ・ダイスにミックスCDを作らせたり、最近盛り上がるオーガニック・ミニマルの流れをいち早く察知した重要ミックス『Disco Invaders』(リブートとジョニー・DのDJミックス!)をリリースしたりしてきたこと。それらの作品群を通じて、コクーンは言わばテクノ界のトレンドセッターとして君臨し続けているのだ。

 そんなコクーンがパーティーの10周年を記念して2枚組のミックス・コンピ〈Ten Years Cocoon Ibiza〉をリリースした。しかもミックスは、先述のロコ・ダイスにダブファイアという現在最強の2人……この時点でもう絶頂! 特に初のDJミックスとなるダブファイア盤は、エクスクルーシヴや自身のトラックも多数含む興奮度の高い仕上がりだ。現在のテクノのスゴさをコクーンで味わうべし!

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