JANIS JOPLIN
『I Got Dem Ol'kozmic Blues Again Mama!: The Woodstock Experience』 Columbia/ソニー
ホーン隊を加えた編成で新たな音楽の可能性に挑んだ69年のスタジオ・アルバムに、同じバンドで挑んだ〈ウッドストック〉でのライヴ音源をトータル10曲(未発表3曲を含む!)追加した特別盤。すべてのエモーションを開放し、完全燃焼し尽くすような鬼気迫る歌声がとにかく圧巻だ! *鈴木
SANTANA
『Santana: The Woodstock Experience』 Columbia/ソニー
このデビュー作、実は〈ウッドストック〉終了後に発表されている。つまりフェス参加時は無名に近い存在だったということだ。にも関わらず、サンタナの強烈なラテン・グルーヴが放った衝撃はフェス最大のサプライズとして語り草となっているわけで、その熱狂的なステージをDisc-2収録の8曲で確認していただきたい。*北爪
JOHNNY WINTER
『Johnny Winter: The Woodstock Experience』 Columbia/ソニー
69年発表の本作でデビューした彼も、当時はほぼ無名だったうえに映画にも登場していないので、〈ウッドストック〉に出演していたこと自体あまり知られていない。それゆえDisc-2に収録された8曲(うち7曲が初出!)で展開される臨場感たっぷりのライヴ音源は、まさに目からウロコ状態。カッコイイぜ! *北爪
JEFFERSON AIRPLANE
『Volunteers: Woodstock Edition』 RCA/BMG JAPAN
シスコ・サイケを代表する名グループが放った、ヴェトナム戦争を皮肉った69年リリースの6作目。5曲の初出を含む計14曲の〈ウッドストック〉音源が追加されているが、同フェス史上屈指のステージと言われた明け方のサイケデリック・ドキュメントは、妖しく鮮烈な酩酊感に満ちていて素晴らしい。*北爪
SLY & THE FAMILY STONE
『Stand!: The Woodstock Experience』 Columbia/ソニー
69年発表の大ヒット作に、未発表曲6曲を含む〈ウッドストック〉でのライヴ音源を収録した特別ディスクを追加。人種融合を訴えるポジティヴなメッセージとソウル&ロックの枠組を越えた自由な音楽的表現力が、もっとも伸びやかに発揮されていた時代のバンドの勢い、覇気を追体験できる。*鈴木
VARIOUS ARTISTS
『Best Of Woodstock』 Rhino
USではウォルマート限定でリリースされた40周年記念ベストがタワレコにも入荷。スウィートウォーターら別掲のサントラに入っていないアーティストも含みつつ、サンタナやジミヘンの名演など美味しい部分だけを摘んだ全12曲というコンパクトな体裁だが、考えてみれば1回のフェスでベスト・アルバムができてしまうのも凄いよな。*北爪
VARIOUS ARTISTS
『Woodstock: Music From The Original Soundtrack And More Vol. 1』 Rhino/ワーナー(1970)
ご覧のように40周年を記念してこのたび〈ウッドストック〉にまつわるさまざまなプロダクトがリリースされるわけだが、やはりこのサントラ盤は基本中の基本として音楽ファンであれば必携、必聴。リッチー・ヘヴンス“Freedom”やクロスビー・スティルス&ナッシュ“Suite: Judy Blue Eyes”といったフェスの空気感を見事に携えた音源や、ジミ・ヘンドリックスの鬼気迫るアメリカ国家ギター・インスト演奏などなど、ここでしか味わえないマジカルなプレイがリマスター/高音質で堪能できる。*鈴木
VARIOUS ARTISTS
『Woodstock: Music From The Original Soundtrack And More Vol. 2』 Rhino/ワーナー(1971)
このサントラ第2弾は、1作目に比べるといまいち認知度が低いうえに、ともすれば単なる〈前作のオマケ〉的に思われている節もあるが、それは大間違い。〈Vol. 1〉以上にたっぷりとフィーチャーされたジミヘンを筆頭に、極めてテンションの高い名演が続出。バターフィールド・ブルース・バンドやマウンテンらの汗と熱気と男気が漲るロッキンなパフォーマンスと、ジョーン・バエズやメラニーら女性陣による優しさと強さを内包したフォーキーな歌声の対比も印象的だ。もちろんこちらもリマスター仕様での再登場! *北爪