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第511回 ─ MARLEY BROTHERS

連載
NEW OPUSコラム
公開
2009/06/24   18:00
更新
2009/06/24   18:15
ソース
『bounce』 311号(2009/6/25)
テキスト
文/カシワサン

遺伝子の素晴らしさを証明する個性的な2作品!

 ジギー、スティーヴン、キマーニ、ダミアン、ジュリアン……といえば? そう偉大なボブ・マーリーのご子息たちだ。ボブにはわかっているだけで12人の子供がいるのだが、血は争えないというか、ほとんどが音楽関係の仕事に従事している。もっとも、同じ遺伝子を継承しながらその音楽性は多様。それは先頃届いた2枚の新作を聴いてみてもあきらかだ。

 まず、子供向けに作られたというジギーの『Family Time』。母親のリタや実子に加えて、映画「おさるのジョージ」のサントラでキッズ受けの良さを証明したジャック・ジョンソンやトゥーツ・ヒバートらをゲストに迎え、生音重視の優しい音を聞かせてくれる。一方、ジュリアンの『Awake』は一流プロデューサーとして名を馳せる兄スティーヴンの助力を得て、濃厚なルーツ・ロックのなかにもどこか都会的なセンスが感じられるサウンドを展開。特に、Mrチークスを迎えたアーバンな“Oh Girl”やヤバい臭いがプンプン漂うダミアン参加の“Violence In The Streets”などは、子供に聴かせるのも憚られる!?

 いずれにしても、〈ボブの息子という称号は名誉か? 足枷か?〉なんて疑問を一蹴する図抜けたセンスで、音楽業界をサヴァイヴしている兄弟たち。やっぱりスゲエわ!