『Easy Star Volume 1』(1997)
第1弾リリースは、メディテーションズをはじめとする大御所とロブ・シメオンら若手をバランス良く配した録り下ろし中心のコンピ。ESASのリーダーで、レーベルの司令塔でもあるマイケル・ゴールドワッサーのプロデュース力が目を覚ました一枚としても忘れ難い。
(山西)
SUGAR MINOTT 『Ghetto-ology+Dub』
ニーノ・ロータのカヴァーも激ファンキーな79年作と、キング・タビーによるダブ盤をセットにしたお得な一枚。他にも御大の編集盤を発表するなどラヴコールを送り続けた結果、いまではESAS作品に準レギュラーで登場してもらえる仲に。
(山西)
『Can't Stop Us Now: Linval Thompson Productions』
プロデューサーとしてのリンヴァルさんに焦点を当てた一枚。ルーツ・ロックからダンスホールへと移行する時期の音源集で、名匠の試行錯誤が窺えておもしろい。てか、フレディやグレゴリーのレア曲だけでも余裕でお釣りがきます。
(山西)
EASY STAR ALL-STARS 『Dub Side Of The Moon』(2003)
レーベルが注目を集めるきっかけとなったピンク・フロイド公認の一枚! ロックとダブが入り混じった“Time”などで聴けるスペイシーな音作りが秀逸で、本作リリース後に各シーンからライヴのオファーが殺到したことも頷ける。
(西尾)
『Easy Star Volume Two: Dancehall Culture』(2004)
ゴールドワッサーが腕を振るったミディアム系のリディムに、ルチアーノやアンソニーBらが次々と乗っかっていくコンピ。ルーツ系のファンだけでなく現行シーンにもしっかりと目配せした、レーベル異色の純ダンスホール作品である。
(山西)
EASY STAR ALL-STARS 『Radiodread』(2006)
レディオヘッド『OK Computer』のダブ盤というよりも、トゥーツ、シュガー・マイノットなどレジェンドが歌い上げるレゲエ・カヴァー集といった趣。ニュー・ルーツ好きにはホレス・アンディの枯れた歌声がハマりすぎな“Airbag”を推したい。
(西尾)
TICKLAH 『Ticklah Vs. Axelrod』(2008)
ESASの中心メンバーで、アンティバラスのキーボーディストでもある彼のソロ作は、ラテン風味とレゲエが見事に一体化した傑作。イージー・スター作品のなかでもボトムの重さはピカイチで、艶っぽいエロ声女性シンガーとの絡みも最高! 次作はまだ?
(西尾)
EASY STAR ALL-STARS 『Until That Day』(2008)
自作曲を軸にしたEP。メロディーの良さに驚かされ、秀でた作曲能力あってこそ、物怖じすることなく歴史的名曲をいじり倒せるのだなと合点した。カヴァーで名を上げた集団だし……と侮っていると、彼らの真の実力を発見できないぞ!
(山西)
JOHN BROWN'S BODY 『Amplify』(2008)
ロック的なつんのめり感とアグレッシヴなダブワイズが強烈な化学反応を起こした、イージー・スター色濃厚な8人組の2作目。ブルー・キング・ブラウンらが参加した本作のリミックス盤『Re-Amplify』も間もなくリリース予定なのでそちらも要注目!
(西尾)