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第36回 ─ NO WAVE

第36回 ─ NO WAVE(2)

連載
Di(s)ctionary
公開
2009/04/23   16:00
更新
2009/04/23   17:40
ソース
『bounce』 308号(2009/3/25)
テキスト
文/若杉 実

II それでは実際に聴いてみよう! その1

VARIOUS ARTISTS 『No New York』 Lilith(1978)
ジェイムズ・チャンス、DNA、マーズ、ティーンエイジ・ジーザスを中心に、ブライアン・イーノの恐るべき魔力がかかった金字塔。〈当時の地下水脈の狂気をスナップした〉なんてよく言われるけど、先代のサイケの狂乱とは違ってニヒリズムがあるから猟奇的なんだ。

JAMES WHITE&THE BLACKS 『Off White』 ZE(1978)
『No New York』以降、改名しての初作。〈白い欲望と黒い理性が冷たく潜む(当時の日本盤帯より)〉――なんて粋な名句! だが、時に黒い欲望を肉体に縛りつけ、光ファイバー並みにサックスを吹き荒らす。代表曲“White Savages”を公道に走らせたら即免停だろうね。


TEENAGE JESUS&THE JERKS 『Everything』 Lust/Atavistic(1979)
「スタンドバイミー」の精神で空も飛べる10代男子を従え、女帝リディアがロケット級に天を突き刺す。EP+未発表曲などを編纂した本作は、12曲19分弱と規格外な一枚。ポップ色を強めた彼女のソロ『Queen Of Siam』も宿題として聴いておくように!

LIZZY MERCIER DESCLOUX 『Press Color』 ZE(1979)
美学とは何か? 彼女はその答えを持ってる。ジャーナリスト出身のフランス人。NYに移住後、ロザ・イエメンを経てソロに転向しての初作だ。サントラ『Mission Impossible』やアーサー・ブラウン“Fire”などをNW風というか洒脱にカヴァー。2004年に逝去。

TALKING HEADS 『Remain In Light』 Sire(1980)
このたまらないギラギラ感! 時代を象徴するNYのサウンドトラックだ。デヴィッド・バーンのハイブリッド性とイーノ流アフリカ解釈が化学反応を起こし、NWの概念を過激に拡充。やがてバーンはライヴ映画「Stop Making Sense」のなかでこう叫ぶ──〈センスなんてクソだ!〉。

DNA 『Last Live At CBGB』 Avant(1982)
幻のバンドがストリート・ロックの殿堂に残した幻のラスト・ギグ。お化けみたいな本作には、まさに霊気のような何かが重く鬱積してる。『A Taste Of DNA』収録曲を軸に、原形など無意味とばかりに即興を爆発。ところで、ブロンド・レッドヘッドの名前の由来はDNAの同名曲からなんだ!

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