II それでは実際に聴いてみよう! その2
EGYPTIAN LOVER 『On The Nile』 Egyptian Empire(1984)
昔は流行の伝達が遅くて、LAでエレクトロが爆発したのもNYの数年遅れだったんだよね。で、その先駆けがこの似非エジプト人。代表曲の“Egypt Egypt”など、チープ・スリル満点の内容だよ。以降も同じ作風でリリースを続け、近年はM.I.A.の前座も務めたって!
ARABIAN PRINCE 『Innovative Life: The Anthology 1984-1989』 Stones Throw
彼もLAの人で、こちらはアラブの偽王子ってとこかな。この編集盤は“Innovator”などのソロ名曲や一時参加したNWAでのエレクトロをアーカイヴしたもの。最近はストーンズ・スロウ絡みの露出を増す傍ら、ハウスの曲を自主で出したりしてるよ。
WORLD CLASS WRECKIN' CRU 『Turn Off The Lights: Greatest Hits Plus』 Thump
LAではNY以上にエレクトロが長く流行ったから、いま手軽に聴ける作品も多いんだ。このWCWCはバンド形態の4人組で、ヒットした“Juice”など多くの曲を作ったのはメンバーのドクター・ドレー! このアッパーさから現在の姿は想像できないよ。
MANTRONIX 『The Album』 Sleeping Bag(1985)
これもエレクトロには含まない見方があるのかね? カーティス・マントロニックを擁するNY発のデュオで、エレクトロの音色でより機能的なファンクネスを追求した感じだな。“Needle To The Groove”と“Bassline”の超タイトなメカニカル感は何度聴いてもフレッシュだよ!
THE 2 LIVE CREW 『Move Somthin'』 Luke Skyywalker/Lil' Joe(1988)
南下したエレクトロがマイアミ・ベースを確立した記念碑的な一枚! マイアミ出身のルークがLAのグループに加入して地元に迎え入れ、低音を強調したブーティーな音へと進化させていったんだ。ここに収録の“We Want Some Pussy”もエロい名曲だよ。
J.J. FAD 『Supersonic』 Ruthless/Atco(1988)
ファーギーやTERIYAKI BOYZがネタ使いした表題曲で知られるLAのラップ・アイドルだよ。アラビアン・プリンスとドクター・ドレーがバックアップしていて、タイトル曲を含む半分がエレクトロ、残りがブレイクビーツの曲。LAでも風向きが変わってきたことがわかるね。