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第449回 ─ EPITAPH FEVER!

連載
NEW OPUSコラム
公開
2008/12/18   01:00
更新
2008/12/18   18:51
ソース
『bounce』 305号(2008/11/25)
テキスト
文/塀戸門家

あの人気レーベルから注目作がドカッと到着!!

 USラウド・シーンをリードするUS最大手のインディー・レーベル、エピタフから届いた新作4アイテムをご紹介。まずは2006年10月のゴス特集でも取り上げたアイ・アム・ゴーストの『Those We Leave Behind』を! 男女ツイン・ヴォーカルから大幅なメンバー交代を経ても〈暗黒のなかにある美の追究〉という目的は変わらず、日本人好みの耽美なメロディーと深みを増したドラマティックなスクリーモ・サウンドを聴かせてくれる。同じくスクリーモ・ファンを中心に人気上昇中のエスケイプ・ザ・フェイトも、デビュー作『Dying Is Your Latest Fashion』での成功後に襲った数々のトラブルを克服し、ブレス・ザ・フォールの元フロントマンを加えて『This War Is Ours』を投下。LAメタル譲りのキャッチーなハード・ロックが確信犯的に鳴らされていて、大盛り上がり必至のパーティー・チューンでひしめいているぞ。

 一方、移籍作となるサウンズ・オブ・アニマルズ・ファイティングの『The Ocean And The Sun』は、ロックと各地の民族音楽を融合させたフリーフォームなプログレ・サウンドを展開している変わり種だ。構成メンバーは匿名という秘密結社だが、セイオシンの初代ヴォーカリストで現サーカ・サヴァイヴのアンソニー・グリーン率いる別バンドというのは衆知の事実。そしてラストに紹介する変態2人組、アイ・セット・マイ・フレンズ・オン・ファイアの『You Can't Spell Slaughter Without Laughter』は、エモとドラムンベース、もしくはグラインドコアとヒップホップといった一見相容れない音楽を、PCを使って調理したシロモノ。イヤ、これまたスゴイな~! こんな10代が出てきちゃ、太刀打ちできまへん!