本気汁の出まくった課外活動をチェック!!
マーズ・ヴォルタ(MV)のメンバーによるソロ作品が続々と到着しているので紹介しよう。まずは、司令塔オマー・ロドリゲス・ロペスのお蔵入りしていた2作品から、本隊のメジャー・デビューを経て2003年に制作された『Minor Cuts And Scrapes In The Bushes Ahead』を。MV作品でもヴォーカル・オペレーターを務める故ジェレミー・マイケル・ワードと弟のマルセルの3人でレコーディングを行い、断片的な音や実験的な試みの目立つ楽曲を作り上げている。もう一枚は初のソロ作『A Manual Dexterity: Soundtrack Volume One』(2004年)完成直後に、ジェレミーやメンバーのジョン・セオドアらと制作した『Absence Makes The Heart Grow Fungus』。ここで聴けるカオス感たっぷりのブッ飛んだサウンドスケープは、まさに〈オマー節〉の醍醐味といったところか。
一方、MVのベーシスト=ホアン・アルデレッテは、ヴァットゥ・ネグロなる新プロジェクトを始動させてファースト・アルバム『Bumpers』をリリース。変幻自在なベースとタイトなビートが織り成すサウンドを聴けば、ロックの初期衝動が体内を駆け巡ること請け合いだ。これら3品、バンドのファンならずともマストでしょ!