祝200タイトル……だけじゃない良作の連打!
いまやジャザノヴァ云々の名を挙げる必要もなく、信頼できるブランドに成長したソナー・コレクティヴ。昨年で10周年を迎えたと思ったら、今度は通算200タイトル突破……ということで、良質な新作群を紹介しよう。まずは節目の記念コンピ『SK 200』。過去の偉業にもたれることなく前進を狙う姿勢は、リクルースやquasimode、ラース・バートクンら新参アクト中心のチョイスからも窺える。で、そのラースは先日の日本盤『Images & Anthems Book I』に続く新作『The New Continent』をリリース。ディープなハイテク・フュージョンはレーベル・カラーをさらに更新するものだろう。お次は人気ネオ・フォーク・コンピの最新作『Secret Love 5』を紹介。クワイエット・ヴィレッジなど、フォークというよりチル寄りのチョイスなのが興味深い。コンピ繋がりでは、傍系のレゲエ~ダブ・レーベル=ベスト・セヴンの名曲選『Best Seven Selections 3』も紹介しておこう。で、かようにタイトルが多いなかでもプッシュしたいのが、『SK 200』と『Secret Love 5』に1曲ずつ提供していたスティー・ダウンズの初作『All In A Day』!
自作自演で多彩なアレンジと落ち着いた歌声を披露する彼は、ベン・ウェストウッドをネオ・ソウル寄りにしたようなクロスオーヴァーな感性が瑞々しいシンガー・ソングライターである。レーベルの今後にも期待しつつ、彼の名前は覚えておいてほしい。
▼ソナー・コレクティヴの最新リリースを紹介。