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第162回 ─ KYON2がいつまでも〈さびない〉ワケは……なんてったってオトコでしょ

KYON2の刺激的な作品と華麗な男性遍歴

連載
360°
公開
2008/11/27   02:00
更新
2008/11/27   17:07
ソース
『bounce』 305号(2008/11/25)
テキスト
文/久保田 泰平

『KOIZUMI IN THE HOUSE』 ビクター(1989)
かねてからリスペクトしていた近田春夫を〈なにげに〉チョイスした感性が、結果、本邦初の〈ハウス+歌謡〉作品を生むことに。本作リリース時、KYON2は23歳。時代越えに悪戦苦闘していた同時代のアイドルたちを横目に、やけに色っぽく、ちょっぴり危険な匂いを撒き散らしながら80年代をフェイドアウトしていく。

『N°17』 ビクター(1990)
〈じゅうななばん〉と読む。当時の東京のクラブ・ミュージック・シーンを背景にした本作は、藤原ヒロシ&屋敷豪太がトータライズした〈雰囲気〉だけでも楽しめるが、ダブ・アレンジが施された“LaLaLa...”“No No No”や東京スカパラダイスオーケストラ作&演奏による“丘を越えて”など名曲も多し。これを最高傑作と呼ぶ、もしくはこれからハマッたという人も多いんじゃないでしょうか。でも、旧来のアイドル性を求める往年のファンは戸惑ったかも知れない。ある意味、めでたし。


『afropia』 ビクター(1991)
久々の大ヒット・シングルとなった“あなたに会えてよかった”を経て、小林武史、藤井尚之、鈴木祥子、関口和之など多彩な作家陣を迎えた本作は、さんざん遊んだ前作とは少々趣を変え、キャッチーでアダルトなポップ・ナンバーが満載。彼女の先鋭的なセンスに追いつき損ねていた往年のファンたちも、ちょっとひと安心。


『TRAVEL ROCK』 ビクター(1993)
藤原ヒロシ、高木完、沖野俊太郎、EBBY(じゃがたら)らを迎えて、気分はすっかりロックンロール、そして69年頃と思しき時代にタイムスリップしたようなノスタルジーを身につけた本作。この流れ、3作目以降のプライマル・スクリームにも似ている。


『otokonoko onnanoko』 ビクター(1996)
サウンド、ヴィジュアルの両面で時代を先回りしてきたKYON2が、等身大でフツーのオンナのコ(といっても30歳)の生き方に立ち返ったような作品。物語を読むように歌い語られる楽曲は、すべて彼女の作詞によるものだ。全面プロデュースを菅野よう子(女性!)が手掛け、94年のシングル“月ひとしずく”を共作した奥田民生が“オトコのコ オンナのコ”を提供。


『Inner Beauty』 ビクター(2000)
元ORIGINAL LOVEのキハラ龍太郎全面プロデュース。前作を継承する〈インナー・トリップ〉的な小品ではあるが、ハウス、ドラムンベース、R&Bなどさりげなくドレッシー。この世界観をフル・アルバムで作っていたらとんでもないものが出来上がっていたはず!

『厚木I.C.』 ビクター(2003)
当時、TVドラマで共演していた宮沢和史の一言がきっかけとなり、〈いまだから歌える歌〉に取り組んだKYON2。宮沢のほかにも、曽我部恵一、高野寛、BIKKE、浜崎貴司、永積タカシら錚々たる面々によって編まれたメロウなグルーヴに乗って、素敵に歳を重ねている〈36歳・オンナ〉が歌い、弾む。SUPER BUTTER DOGの名曲“サヨナラCOLOR”の早すぎるカヴァーも収録。

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