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第432回 ─ CORN HEAD

連載
NEW OPUSコラム
公開
2008/11/13   19:00
ソース
『bounce』 304号(2008/10/25)
テキスト
文/カシワサン

ミニ・アルバムとベスト盤で、〈平成の客演王〉のスキルフルなDJイングを堪能せよ!

 数年前まではヤング・ジェネレーションの代表格として気を吐いていたCORN HEADが、やがて〈平成の客演王〉という称号を与えられ、各方面からお声がかかる存在にまで至ったのには当然理由がある。タフなラガ声とウネリのあるフロウは、奇を衒った曲を狙うならこれ以上ない素材だろうし、メイン・シンガーに不安を抱える(失礼!)楽曲なぞには抜群のカンフル剤として効果を発揮する。そんな彼のニュー・ミニ・アルバム『NEW GENERATION』は、東よりMO'EASTや導楽、西からTAK-ZやNATURAL WEAPONといった注目株を招集。全員参加の表題曲では、かつての自分と若手をダブらせた懐古的なリリックでもって後輩を激励している。さらに4人それぞれに直接DJの何たるかを教え込んだコンビ曲も聴き応え十分だ。

 また、間髪入れずにベスト・アルバム『BEST OF CORN HEAD 2004-2007』もリリースされる。こちらはJAMOSAやDJ KAORIとの華やかな共演が堪能できる内容だ。これら2作品を通じて、冒頭に述べた称号は(字面はベタだが)は彼のみが使うことを許されたものなのだと改めて思い知らされた。キングは一日にして成らず、なのである。