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第425回 ─ SHERBETS

連載
NEW OPUSコラム
公開
2008/11/06   01:00
更新
2008/11/06   19:21
ソース
『bounce』 304号(2008/10/25)
テキスト
文/麦倉 正樹

怒濤の10周年を締め括るのは……やっぱり危険すぎるフル・アルバム!


  昨年12月、アルバム『MIRACLE』で再度復活を果たし、結成10周年となる今年に入ってからはさらにその活動を本格化。4月には初のミニ・アルバム『GOD』を、そして7月にはライヴ盤『GREATEST LIVE IN TOKYO』をリリースしてきたSHERBETSが、早くもニュー・アルバム『MAD DISCO』を完成させた。幻想的なキーボードと細やかで鋭いギターのコントラストが印象的な彼らの音楽。〈寒い頃に聴くSHERBETSはやっぱり格別!〉とか思って安心して聴いていたのも束の間、金管をフィーチャーしたマンボ・テイスト(!)のダンス・チューン“Jamaican Dream”や、哀愁のトランペットが彼方で響く“VOODOO DANCE”など、管楽器を効果的に用いることによって、未知のバランスを獲得している楽曲も数曲収録されているのだった。しかも、それがかなり良い! 記念すべき節目の年を締め括る作品だけに、SHERBETSの集大成的な意味合いもあるのだろう。しかし、決してそれだけには終わらない、10周年にしてバンドのさらなる可能性を感じさせるような一枚だ。

▼SHERBETSの作品を一部紹介。