石野卓球がオーガナイズする恒例の屋内レイヴ〈WIRE〉も今年で10周年! アニヴァーサリーな狂騒ダンス・パーティーに繰り出す前に、出演アーティストなどをおさらいしておきましょう。というわけで、bounce.com編集員の北野創 & 澤田大輔による、毎度ながらのゆるゆる予習対談をお送りいたします。
北野 澤田さんが〈WIRE〉に参加するのは何回目ですか?
澤田 僕は昨年が初参加で、まだ2回目なんですよ。北野さんは?
北野 DAFが出たとき(2003年)と、オービタルのラスト・ライヴのとき(2004年)に行ったので、今回で3回目ですね。
澤田 〈WIRE〉って、そういう往年の大物アーティストが毎回1組登場しますよね。サプライズ枠というか。

A GUY CALLED GERALD
北野 今回で言えばガイ・コールド・ジェラルド(レビュー#1)ですか。レジェンド的な存在ですけど、最近はURから音源を出したりと、相変わらず元気な感じで。凄い楽しみにしてます。
澤田 彼は要注目ですよねー。今年の目玉アーティストって、そのほかではどの辺りになるんですかね?
北野 まずは、やっぱり電気グルーヴ(レビュー#2)でしょう。何気に4年ぶりの出演だし。

電気グルーヴ
澤田 電気が出るなら〈WIRE〉に行こうって人はいっぱいいそうですよね。
北野 〈フジロック〉に〈ライジング〉と出演してきたフェス連戦の締めに、なにか凄いことをかましてくれそうな予感がします。観ない人はいないんじゃないかなあ。
澤田 全員、メイン・フロアに集結、みたいな(笑)。でも、〈WIRE〉ってそれができちゃいますもんね。
北野 その一体感がすごいし、大きな魅力になってる。
澤田 逆にセカンド・フロアは小さいし、一度も足を運ばない人も結構いそうですよね(笑)。
北野 入場規制がかかることも多いし、セカンド・フロアで絶対観たいアーティストは、しっかりスケジュールに組み込んでおかないといけないですね。

RICARDO VILLALOBOS
澤田 で、リカルド・ヴィラロボス(レビュー#3)も目玉の一つだと思うんですけど、マニアックで超ドープな人だし、てっきりセカンド・フロアだと思ってたんですよ。それが……。
北野 メイン・フロアのトリに抜擢! しかも朝の5時から(笑)。どうなることやら。
澤田 眠くなるか、パキーンと覚醒するかのどっちか(笑)。もう体力勝負の時間帯だし、ついて来れるやつだけ来い!みたいな展開になるんじゃないかと。まあ、なんにせよ期待です。

ITALOBOYZ
北野 個人的には、ガイ・コールド・ジェラルド以外だとイタロボーイズが楽しみなんです。テクノには珍しくバック・トゥー・バック方式のDJスタイルらしい。
澤田 彼らもそうだけど、〈WIRE〉は去年くらいからテック~クリックなハウスっぽいアーティストが、かなり入ってきた印象がありますよね。
北野 少しづつ音の幅が広がっている気がします。〈KOMPAKT〉レーベルのボス率いるブルガー/フォイトのライヴなんかもあるし……。
澤田 スーパーピッチャーも登場する。この人も〈KOMPAKT〉の看板アーティスト。ダンス・ミュージック・シーン全体の傾向が反映されてるんですかね。

MARCO BAILEY
北野 その一方で、マルコ・ベイリー(レビュー#4)みたいな硬派な人もちゃんといる。〈WIRE〉らしいテクノ感はしっかり残されてるというか。
澤田 毎回、トレンドに流されたラインナップには絶対ならないですよね。いまどきのエレクトロなアーティストもいないし。まあ、たまたまかもしれませんが。
北野 毎度おなじみの面子も多い。ベロシマとかヨリス・ヴォーン(レビュー#5)は、ずっと出てる。田中フミヤ(レビュー#6)やTOBY(レビュー#7)なんかの日本勢もそうだし。
澤田 それが独特の〈WIRE〉グルーヴを醸し出してる。たぶん、オーガナイザーである石野卓球さんの個人的な交流が、ラインナップを決める一番のファクターになってるんでしょうね。無理やり派手な面子を揃えたりはしないというか。その地に足の付いた感じはいいなあと思うんです。
北野 もう〈WIREブランド〉が確立してるから、お客さんにしてみても、誰が出演しても間違いないって思ってるんじゃないですかね。
澤田 そうですねー。あと、ここ数年の〈WIRE〉で、ひそかに話題を集めてるのがDEVICEGIRLSのVJですよね。

DEVICEGIRLS
北野 自分は未体験なんですけど、そうなんですか?
澤田 毎回、マスコット・ガールっぽいギャルの映像を使うようになったんですよ。おととしがチア・ガールで、去年は空手家っぽい格好の女の子でした。
北野 ちょっ、スゴイ観たいじゃないですか!
澤田 ハードなダンス空間に疲れたときに、あのギャル映像がすごい癒してくれるんですよねえ。終わってから「あの娘は誰だ?」みたいな話題でネット上は持ちきりでしたよ! で、今年はどんなコスプレなのかなあと……。
北野 ベタにメイド・スタイルとか観たいですね~。いやあ、ガイより楽しみになってきました(笑)。そのほかに楽しみなアーティストっていますか?
澤田 また下世話な話でなんですが、エレン・アリエン(レビュー#8)は唯一の女性出演者というところで注目してしまいます。
北野 エレンは美人っすよー。しかもバキバキのプレイ・スタイル。Mっ気のある人にはぜひ体験してほしいです。

REX THE DOG
澤田 あとはレックス・ザ・ドッグも期待してるし、オルター・イーゴ(レビュー#9)も初体験なんで楽しみ。“Rocker”で大騒ぎしたい。
北野 うーん、こうやって見ていくと、何気に注目アクトが多いっすね。
澤田 超大物はいないけど、粒ぞろいって感じですね。
北野 じゃあ最後に、それぞれの一番観たいアクトを挙げましょうか。
澤田 僕はベタですが電気グルーヴです。ピエール瀧には、いつぞやのスキンヘッドを越えるインパクトのルックスで登場して欲しいですねー。
北野 自分は結局ガイ・コールド・ジェラルドですね。盛り上がり度外視で〈オレのテクノ道〉みたいのを見せてくれたらなあ、と。
澤田 初期のアシッド路線だったら狂喜しますよね。“Voodoo Ray”はぜひやって欲しい。
北野 自分も踊り死にするかも。あー、考えるだけでヤバイっすね。まあアシッド・ハウス誕生から約20年、〈WIRE〉も今年で10周年ってことでアニヴァーサリーなライヴを期待したい……と無理やりオチらしくまとめました(笑)。