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第384回 ─ EARL RODNEY

連載
NEW OPUSコラム
公開
2008/07/31   00:00
更新
2008/08/08   15:07
ソース
『bounce』 301号(2008/7/25)
テキスト
文/久保 正樹

スティールパンとアフロ・ファンクの出会いを記録した隠れ名盤がついにリイシュー!

  ニッチで目利きな発掘音源を紹介してくれるemより、挑戦的なのにとっつきやすい胸躍る逸品がリイシューですよ! ワールド/レゲエ・ファンを魅了して止まない〈スティールパン・シリーズ〉の第4弾にして最強の一枚、アール・ロドニーの73年作『Friends & Countrymen』が世界初CD化です。40年代よりスティールパンを演奏し、マイティ・スパローの音楽監督も務めた彼が、NYに住むトリニダード出身の仲間を結集して作り上げたスティール・ドラム+アフロ・ファンクなお祭りパン・ミュージック。アフロ・ルーツの精神を解放&爆発させた熱~い演奏に、生まれたてのソカと生まれる前のラップ(のようなもの!?)を採り入れたサウンドはまったくもって新鮮です。

 ゆる~りとしたスティールパンを求めると火傷するかもですが、同郷の友達集団による愉快で冒険的な大音楽は、誰もがコミットできる自由で平和な一体感に包まれております。
▼emの〈スティールパン・シリーズ〉を紹介。