DRU HILL 『Dru Hill』 Island(1996)
プロデューサーのスタンリー・ブラウンから寵愛を受けていたマイロンは、グループの出世曲となったスロウ“Tell Me”ほか数曲のソングライトに関与。ゴスペル出身のマイロンだけに、ドゥルー・ヒルの歌世界とは相性バッチリだった。
SHU 『Shusic』 Mwashuma Nyatta(2005)
ケニアのナイロビ生まれで、ハーバード大学などで学んだというシュー才のデビュー作。本人のスティーヴィー・ワンダー的な持ち味とアフリカンな出自を活かしながら、マイロンとジョシュがファンキー&メロウ・マナーで仕上げた快作だ。
MYRON 『Destiny』 Island(1998)
〈ニュー・クラシック・ソウル〉ムーヴメントの追い風を受けてリリースされたファースト・アルバム。ディアンジェロ色の濃厚な“We Can Get Down”を筆頭に、ショーン・ストックマンらの手も借りながら美麗なスロウを次々と放っていく。
K-ROB 『Tonight』 Pヴァイン(2005)
アイズレー・ブラザーズと親戚関係にある、オハイオ州シンシナティ出身のシンガーによるデビュー作。マイロンとジョシュ・ホニストックはネオ・ソウル風の楽曲を提供し、滑らかなK・ロブのテナー・ヴォイスから繊細さを引き出している。
VARIOUS ARTISTS 『Hidden Hits Vol. 1』 Hidden Beach/Epic(2003)
マイロンの自主制作曲“Free”をいち早く収めたコンピだが、ルネッサンスの元リード=クインのソロ曲“I Ain't The One”もマイロンの制作だった。クインの濃厚歌唱をネオ・ソウルで聴かせるセンスたるや良し。
CONYA DOSS 『Love Rain Down』 Moja(2006)
同郷クリーヴランドの歌姫による3作目。前2作にも関与していたマイロンだが、ここではほぼ全面的にバックアップ。ギターやキーボードをふんだんに使用しながら、心地良さだけに終始しないヒップなアレンジを施した佳曲が揃う。
MYRON 『Free』 Moja(2004)
自主レーベルからのリリースとなったセカンド・アルバム。デビュー作以上に70'sソウル趣味がストレートに反映されたオーガニックな質感の作品で、フェンダー・ローズなどの鍵盤を多用した仕上がりからはスティーヴィー・ワンダーへの憧憬も窺える。
SEVEN 『Home』 Nation/Pヴァイン(2007)
スイスに隠れていたロビン・シック風情の白人ソウル・シンガーにもマイロン&ジョシュ組は関与。コーニャ・ドスが客演したアップやマイロンらしい生楽器使いのミディアムなど、同席したフィリー勢らに負けず劣らずの本気仕事だ。