余裕で生きてるぜ! それどころかビクンビクンしてるぜ! オレとオマエらの熱すぎるグランプリ・シーズンが、いまフロリダから開幕するのさ!
リック・ロス「っていうかさ、オレのページなのに何でいきなりトリーナ姐さんのジャケがドーンと出てるワケ?」
DG「いや、ジャケが可愛いから大きく載せたかっただけ」
ロス「ん、ジャケを見てたら大きくなっちゃっただけ?」
DG「(無視して)オマエのアルバムが出たからノコノコと会いに来てやってんだぜ?」
ロス「マイアミまで来たとか、またウソ丸出しだな」
DG「いや、ガチじゃん。それに、いまはどの雑誌も似たG期に同Gアーティストのインタヴューが読めるけどさ、どんなヤバいブツでも輸入盤しか出ないとスルーだし……」
ロス「オッ、業界批判か?」
DG「……って誰かが言ってたぜ」
ロス「腰抜けかよ! まあ、オレからすればありがたいぜ。特に新作の『Trilla』はアタマからケツまで一気に聴かせる作りにしたからな」
DG「インタヴューっぽい回答じゃねえか。確かに『Trilla』は前作以上に〈風格〉の二文Gが似合う仕上がりだよ。ハッキリ言って、いまのオマエはスカーフェイス級だと思うね」
ロス「褒められるのは嫌いじゃないな」
DG「さっきのトリーナもそうだが、フロリダ産の名作がずっと途切れないだろ? フロウ・ライダーはもちろん、ピットブルとかプライズとか。あと、オマエとT・ペインとトリック・ダディとプライズが参加したDJキャレドの“I'm So Hood”も最高だったな~」
ロス「バードマンもファット・ジョーもいまはマイアミで作ってるんだぜ!」
DG「そのほとんどにオマエが参加してるわけだが、『Trilla』はアルバム・トータルでの〈ボス感〉みたいなのが段違いなんだよな!」
ロス「ああ、オレをスリップン・スライドに導いてくれたトリック・ダディは独立したし、トリーナも先輩だけど歳下だし、オレがボスとしてG元をGワGワと盛り上げねえとな!!」
DG「読みにくいだろ! まあ、トリプルC'sとかブリスコとかC・ライドとか、要注目の若手はウヨウヨいるしな。しかし、トリーナはちょっと雰囲気が変わったな。オレは昔のがいいね」
ロス「アレだ。くまぇりみたいなもんだ」
DG「古いよ! っていうかそっちは偽物だし、本物もまた顔が変わってるよ! ……しかしそんなムダなことよく知ってんのな」
ロス「ん? オレがオマエの妄想だからさ」
DG「ああ、なるほどね」
……という夢を見ましたよ。
▼リック・ロスの参加作品を一部紹介。