ハイパーなギター・テクを駆使してHOP! SKIP! JUMP!

インディー時代の楽曲をリアレンジ、再録した『BEGINNING OF THE ROAD ~collection of early songs~』と、クラシックの名曲をカヴァーした『デパクラ ~DEPAPEPE PLAYS THE CLASSICS~』のリリース、そしてデビュー以来最長となる全国ツアー〈ほろり二人旅2007〉――こんな大充実の2007年を経たアコースティック・ギター・デュオ、DEPAPEPEが2年ぶりとなるオリジナル・フル・アルバム『HOP! SKIP! JUMP!』を完成させた。本人たちのあまりにも穏やかな人柄のせいか(?)、どうもその音楽性の豊かさに気付いている人が少ないような気がしてしょうがないのだが、このアルバムを聴けば、きっとそのことを実感してもらえるのではないだろうか。
ジャズ、ロック、ブルースの境界線を軽々と越えながら疾走していく“Great Escape”、玉田豊夢(ドラムス)、沖山優司(ベース)、斉藤有太(ピアノ/オルガン)といった優れたミュージシャンと共に爽やかなグルーヴを響かせる“Marine Drive”、スペインのトラディショナルなリズムであるパルマを採り入れた“ROSY”、〈ファンキーなビッグバンドのサウンドをアコギのみで表現したい〉という途方もない発想から生まれた“GIGIO2”、センティメンタルな旋律がメロディーメイカーとしてのセンスの良さを伝えるバラード“桜風”。これだけ幅広いアイデアを具現化していくセンス、そして2人の演奏力はもっともっと高く評価されるべきだろう。どんなシチュエーションにも合い、軽く聴き流すこともでき、じっくり聴き込むこともできる。そんな音楽を生み出せるDEPAPEPEの存在は、極めて貴重だと思う。
▼DEPAPEPEの2007年作を紹介。