グディングス・リナが世界の〈音楽〉と〈料理〉のお皿2枚使いで贈る、〈音食同源〉コラム!!

初めてインドに降り立ったのは、大学生の頃。行き帰りの飛行機の切符だけを買い、東のカルカッタを玄関に入国。決まっていたのはこの入口とデリーが出口ということ、約1か月という期間。当初は北上し、そのままネパールにも立ち寄ろうかと考えていたけれど、カルカッタで過ごすうちに初めてのインドの街や人々の雰囲気、宿や食事の具合などなど、たとえこの街ひとつに留まったとしてもなかなか眺め尽きることがない!ことに気づき、計画はカルカッタからデリーの北回りルートをできる限りゆっくりまわるというものに。そんな折り、街で偶然話した人物が北回りルートの要所、ブッダガヤ出身だと言う。あれこれ尋ねているうちに、ブッダガヤの家に遊びにくるか?という話に。うーんこれってラッキー? 無防備? 現地の人の生活が知りたいと思っていたわたしは渡りに船とばかりに、数日後その人物の家を尋ねる約束をする。そして寝台鉄道で北上し、ブッダガヤに。約束通りその人物の家族に街を案内してもらったり子供と遊んだり、しまいには家に宿泊までさせてもらう。ちなみに今回紹介する料理・チャパティはこのおうちの台所でいっしょに作りながら教わったレシピ! さすがにあまりの調子の良さに戸惑いをおぼえつつも滞在を楽しんでいた。するとふと訪れた日本寺で、わたしの滞在状況がひどく危険であると忠告をうけてしまう。あらやっぱり!? 改めて自分の状況を客観的に知るべく日本領事館にも相談してみると、荷物は取りに行かずにそのままその街を去った方がいい、とまで警告されてしまった。どんなふうにされても知らないよ、と。インドのバックパック宿などに行くとわかることだが、安宿の掲示板は若い旅人のミッシング/尋ね人の張り紙でいっぱい。その量からして本人の意図でなく行方不明になった旅人が多いこともわかるし、日本寺などは身ぐるみはがされた邦人を保護したりもしている。つまり彼らはわたしもそんな状況に片足をつっこんでいる、ということを伝えていたのだ(次号後編につづく)。
チャパティの詳しいレシピなどはこちら!
http://www.goodingsrina.com/blog/
アナンダ・シャンカールとステイト・オブ・ベンガルの共演作『Walking On』(Real World)です。アナンダmeetsクラブなこのアルバムは果敢でポップな宇宙!
PROFILE
グディングス・リナ
ヴァーサタイルなクロスオーヴァー・ポップをクリエイトするシンガー・ソングライター/トラックメイカー。アルバム『大都市を電車はゆく』(ビクター)が好評リリース中。4月19日に東京・恵比寿LIQUIDROOMにてライヴを行う予定。詳細は上記HPをチェック!