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第318回 ─ Christina Aguilera

連載
NEW OPUSコラム
公開
2008/03/19   20:00
ソース
『bounce』 296号(2008/2/25)
テキスト
文/内本 順一

驚きの仕掛けが盛りだくさんな、アギのパーティーへようこそ!!


  先頃、第一子も誕生。このツアーの後半は妊娠したままがんばったそうじゃないですか!? 流石はファイター。どんな時でも全力で魂込めてやり通すのが、この人なのだ。で、本作「Back To Basics:Live And Down Under」はそんなクリスティーナ・アギレラの集大成とも言える〈Back To Basic Tour〉のなかから、オーストラリアはアデレード公演を丸ごと収録した映像作品。去年行われた東京・日本武道館公演の直後のものですね。あれを観た人なら説明するまでもないが、そこに立ち現れるのは2枚組のアルバム『Back To Basic』を聴いてイメージしていた画を軽く上回る絢爛豪華な世界。ホーン隊とコーラス隊を含んだバンド、それにダンサーを合わせて最大時には21人もが動き回り、巨大スクリーンや600個以上の照明、あれこれの演出装置を駆使して、ステージが同じ状態に留まっている時間はほとんどないっていう。とりわけ空中ブランコからファイヤー・ダンスまで、サーカスがそのままステージに現れる様は圧巻の一言。けど、常にその真ん中で踊り続け、圧倒的な歌を聴かせるクリスティーナのタフさと集中力がやっぱりいちばんすげぇやっていう、そんなライヴ。感動しないわけがない!