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第297回 ─ MIXTURE NOW!

連載
NEW OPUSコラム
公開
2008/02/21   19:00
ソース
『bounce』 295号(2008/1/25)
テキスト
文/宮原 亜矢

サブライムの意志を受け継ぐ若手ミクスチャー・バンドが、続々とアルバムを発表!

 アンスラックスとパブリック・エナミーによる“Bring The Noise”(81年)を先駆けに一大ムーヴメントとなったミクスチャー・ロック。US西海岸ではファンクやレゲエを採り入れたフィッシュボーンやレッチリが代表格だが、なかでも象徴的なバンドといえばデビュー直前にフロントマンのブラッドリー・ノウェルが他界し、グループも終息したサブライムだろう。彼らはオーガニックなサウンドを自由に採り入れ、聴く者を心地良い気分にさせてくれた。そして解散から12年経った現在も、その音楽性を引き継ぐ若手は後を断たず、このたびもチルドレンたちが続々と新作を発表したばかり。ヘヴィー&ダビーな音作りに定評のあるLA近郊出身のBファウンデーション、アコギとターンテーブルでリラックス・ムードを演出するハンティントン出身のダーティ・ヘッズ(彼らの楽曲は映画「サーフズ・アップ」に使用されたばかり!)、サンディエゴ生まれのメロウ系バンド=ディエゴ・ルーツである。各々が思い思いにサブライムの意志を継承し、未来のミクスチャーを奏でているのが頼もしい限りだ。