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第268回 ─ MITCH

連載
NEW OPUSコラム
公開
2007/12/27   23:00
ソース
『bounce』 294号(2007/12/25)
テキスト
文/カシワサン

あの実力派がソロ・シンガーとして本格始動!!

 ダヴィルが所属していたことでも知られるコーラス・グループ=A.R.P.出身のシンガー、ミッチが本格的にソロ活動を開始した。彼の持ち味は透き通った美声というよりも力の抜けたマイルドな語り口。それがスライ&ロビーのお眼鏡に適い、彼らのプロデュースするパッセンジャー7の一員としても人気急上昇中だ。そんなわけで、今回の初ソロ作『Original Yard Man』もスラロビが制作を手掛け、〈Taxi〉や〈Bam Bam〉など彼ら印のクラシック・リディムが満載。また、ヒップホップ・チューンやアコギが沁みるロック風味のナンバーといった多彩な楽曲を自由に披露しているほか、ビーニ・マンやバウンティ・キラー、ワイクリフ・ジョンら著名なゲストを招き、華やかで振り幅の広い仕上がりとなっている。

 それと時を同じくして、ミッチ自身のセレクトによる日本限定のミックスCD『How High Presents Sweet Voice Of Jamaica』もリリースされたばかり。臨場感溢れるミッチのMCと、ムンガやマヴァードによるジングルも楽しめる逸品で、これまた必聴盤である。世界的なブレイクを前にチェックしておくべし!