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第256回 ─ BBC RADIO1

連載
NEW OPUSコラム
公開
2007/11/29   21:00
ソース
『bounce』 293号(2007/11/25)
テキスト
文/白神 篤史

〈ラジオ1〉で愛されてきた40年ぶんの名曲を、旬のアーティストがビックリ・カヴァー!

 UKの国営ラジオ局、BBCラジオ1の設立40周年を祝してコンピ『Radio1 -Established 1967』がリリースされた。これが、67~2007年までの40年間における各年のヒット曲を、いまをときめく若手アーティストがカヴァーするというナイスな企画なのだ。例えばプリテンダーズ“Don't Get Me Wrong”をリリー・アレンが、スペシャルズ“Too Much Too Young”をカサビアンが思い入れたっぷりに披露しているのだが、とりわけ耳を奪うのがキーンの歌うクイーン&デヴィッド・ボウイ“Under Pressure”である。深い愛情ゆえにほとんどモノマネと化してしまった歌声&演奏は、フレディー・マーキュリーが生き返ったのでは?と驚かされるほど熱い仕上がりに。なかにはストリーツのエルトン・ジョン“Your Song”やジャスト・ジャックのカーディガンズ“Love Fool”など、ヘロヘロな歌唱を聴かせるユニークな(悪ふざけとも言う)脱力カヴァーも収録されているが、それもご愛嬌。新たな発見の絶えない今作は、世代の壁を飛び越えるありがたい一枚なのである。ぜひご家族揃ってお楽しみください!