ピアノとドラムの音だけですべてを語り倒す、常識なんて一切無視の天才ユニットが登場!
日本のポスト・ロック・シーンに影響を与え続けるNINE DAYS WONDERの元メンバー、川崎昭と清田敦によるドラムとピアノで構成された新ユニット=mouse on the keys。彼らがこのたびtoe主宰のレーベル、Machu Picchuから待望の初音源となるファースト・アルバム『Sezession』をリリースした。本作はポスト・ミニマル・ミュージックに影響を受けたというピアノが奏でるミニマル・フレーズと、これまでに培ってきたロックのダイナミズムを融合させ、クラシックやジャズ、ポスト・ロックをまったく新しい次元で鳴らしている。張り詰めた緊張感に満ちたスリリングな展開は、toeを入口にしたポスト・ロック・ファンを間違いなく引きずり込む内容で、非凡な演奏テクニックにはひたすら舌を巻くしかない。また、彼らの確固たるオリジナリティーを追い求める探求心は音だけに留まらず、VJによる刺激的な映像をバックに川崎昭がドラムとピアノの1人同時演奏を繰り広げるというライヴでの視覚的な衝撃も特筆すべき点だ。ことごとくジャンルレスなサウンドを過剰なエネルギーでもって放出した楽曲群に、頭がクラクラするほど驚異的なものを感じさせてしまう彼らから目が離せない。