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第248回 ─ Tribe Called West

連載
NEW OPUSコラム
公開
2007/11/22   00:00
更新
2007/11/22   17:26
ソース
『bounce』 292号(2007/10/25)
テキスト
文/山西 絵美

関西の危険なダブ・シーンをドキュメントした ズブズブのコンピ・シリーズに注目!!

 ツワモノばかりが揃う関西ダブ・シーン。その屋台骨を支える優良レーベル、SFの仕掛けるコンピ・シリーズ〈Tribe Called West〉がなにやら怪しい動きを見せてます。レーベルの顔役であるSoul Fireや別掲のEcho Mountainらが参加した〈Vol. 1〉が今年の春にリリースされ、いまだロングセールスを記録しているなか、なんと間髪入れずに〈Vol. 2〉を投下してしまったのです。しかも、今回はBUSH OF GHOSTのMCや一番星クルーのドラマーとしても知られるレジェンド、BUN BUNを大フィーチャー。盟友のBUSH OF GHOSTはもちろん、犬式やWhat's Love?などの演奏をバックに、リスナーの思考回路を切断するネバっこいヴォーカルを惜しげもなく開陳しているのだからたまりません。ベースがブンブン唸るトラックと地を這う御大の声が重なり合った漆黒の低音世界を潜り抜けると、そこには広大な宇宙空間が広がっていた――そんな感じの一枚。〈レーベルの入門編〉なんて生ぬるいもんじゃない。諸君、関西のディープなダブが欲しければ、この〈Tribe Called West〉を手に取るしかないのだよ!