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第7回 ─ やっぱりDylanが〈ベスト〉!

第7回 ─ やっぱりDylanが〈ベスト〉!(2)

連載
ディラン・ディラン
公開
2007/11/01   22:00
ソース
『bounce』 292号(2007/10/25)
テキスト
文/編集部

〈ディラン・ディラン〉のお喋りキーワード解説

1.悲しいニュース
今年の春頃、LA郊外の幼稚園で起こった実話。子供たちに〈ヘンなおじさん〉というあだ名をつけられてしまったというこのニュースは、全世界に衝撃を与えた。

2.ボスの新作
 ブルース・スプリングスティーンのニュー・アルバム『Magic』(Columbia)のこと。ポジティヴィティー溢れるロック・サウンドが満載で、全米チャートの1位に輝いた。P45のボス特集もチェックを!

3.バイオグラフ
 85年にリリースされた3枚組のボックス・セット『Biograph』(Columbia)のこと。代表曲とレアなアウトテイク曲が合わさった構成となっている。ディランのべスト・オブ・ベストと推すファンは多い。

4.ブートレグ・シリーズのボックス
 91年にリリースされた『The Bootleg Series Vol.1-3(Rare & Unreleased)』(Columbia)のこと。世を跋扈するブートレガーたちにパンチを喰らわすべく、ヨダレモノのアウトテイクばかりを一気に放出した貴重なボックス・セット。ディラン史を紐解くうえで重要な編集盤だ。

5.〈オー・マーシー〉
89年にリリースされた『Oh Mercy』(Columbia)のこと。U2仕事で名を馳せていたダニエル・ラノワをプロデューサーに迎え、奥行きのある音作りが行われた。80年代の最高傑作との呼び声も高い。

6.トラヴェリング・ウィルベリーズ
 88年にジョージ・ハリソンやトム・ペティなどが結成した豪華覆面バンドで、ディランもその一員だった。彼らのファースト(88年)&セカンド・アルバム(90年)は長らく廃盤であったが、今年6月『The Traveling Wilburys Collection』(Rhino)という3枚組セットで復活。世界各国でリイシュー作品としては異例のヒットを記録した。

7.あのヴァージョン
 映画のサントラ『The Bootleg Series Vol.7:No Direction Home』(Columbia)収録のライヴ・ヴァージョン。66年UKツアーにおけるマンチェスターはフリー・トレード・ホールでの録音。バックを務めるザ・バンドの演奏が熱すぎる。

8.『Dylan』
ボブ・ディランの最新ベスト・アルバムがリリースされましたよ! タイトルはその名もズバリ『Dylan』(Columbia/ソニー)です(73年にリリースされた名編集アルバムと同名ですね)。〈風に吹かれて〉にはじまり、最新アルバム『Modern Times』(2006年)収録のグラミー受賞曲“Someday Baby”まで、ディランの45年に及ぶキャリアのなかから超名曲のみを18曲収録した一枚。次世代のディラン・ファンに向けて作られたオールタイム・ベストということもあり、ディランズ・ソングの影響力の高さについてフォーカスした内容といった印象の仕上がりであります。〈いやいや、一枚だけなんて我慢できない!〉って人には、同時リリースとなる同タイトルの3枚組ボックス・セットがオススメ。こちらは51曲入りで、ほぼすべてのオリジナル・アルバムから代表曲が満遍なくチョイスされた大盤振る舞いベスト。なお、一枚ものベストの初回盤のみ、マーク・ロンソンによるリミックス“Mostly Likely Go Your Way(And I'll Go Mine)”(オリジナルは66年作『Blonde On Blonde』に収録)を収めたボーナス・ディスクが付いてます。マークのタイトなビート処理がやたらとカッコイイ仕上がりになっているぞ!

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