大物2組がモータウンの名曲群に挑戦!!
モータウン・クラシックのカヴァー集、しかもレーベル移籍作という位置付けまで共通する2タイトルを紹介しましょう。まずは、新生デッカと契約してメジャー復帰を果たしたボーイズIIメンの『Motown : Hitsville USA』。そもそもモータウンからデビューした彼らだけに原点回帰という意味合いは言わずもがな。今回はランディ・ジャクソンをプロデュースに迎えたMOR的な仕上がりで、テンプテーションズ~フォー・トップス~マーヴィン・ゲイ~コモドアーズ~デバージらの名曲を敬意たっぷりに披露し、結びでは自分たちの“End Of The Road”を再演するという反則も! 同曲のみブライアン・マックナイト制作というのも、両者の縁を知る往年のファンには嬉しいサーヴィスでしょう。一方、ジェイムズ・テイラー・クァルテットのドーム移籍作『Don't Mess With Mr. T』はマーヴィンのインスト小品から取った表題も粋ですが、基本はハモンド映えする60年代のノーザン名曲を中心にピックアップ。オマーやドナ・ガーディナーといったアシッド・ジャズ同窓会的な側面もあって楽しめます。なお、両組が揃って取り上げたのはバレット・ストロングの“Money(That's What I Want)”(60年)。そりゃそうでしょうが……。