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第209回 ─ KT Tunstall

連載
NEW OPUSコラム
公開
2007/09/20   13:00
更新
2007/09/20   16:50
ソース
『bounce』 290号(2007/8/25)
テキスト
文/竹内 幹代

ロック界に舞い降りた〈女神〉が、ふたたび世界を震撼させる!!


2005年のデビュー作『Eye To The Telescope』が全世界で350万枚のセールスを記録し、一躍スターの仲間入りを果たしたスコットランド発の女性シンガー・ソングライター、ケイティー・タンストール。この2年間、大型フェスや単独ライヴで世界中を駆け回り、同時にスザンヌ・ヴェガやYUKIの作品に参加するなど彼女は多忙を極めていた。そんな〈フォーク・ロックの女神〉が待望のセカンド・アルバムを完成させたというニュースを、メディアや音楽ファンが放っておくわけはないだろう。

 さてさて気になるその新作『Drastic Fantastic』は、 これまでの活動を集約しながら自身の原点に立ち帰りつつ、新境地も開拓した盛りだくさんの内容だ。例えば、草原の上を素足で歩くような自然体の彼女の姿が思い浮かぶ穏やかなナンバー“Little Favours”では前作の雰囲気を踏襲し、ミッドテンポなトラック上で見事な歌唱を披露しているのだが、一方でダンスホールのリズムにインスパイアされたという先行シングル“Hold On”ではハンドクラップやアコギをプログラミングするなど、リズミカルでアッパーな一面も覗かせている。フォーキーでありながらもパンキッシュで豪快――薄々気付いてはいたけれど、やはり彼女はタダ者じゃない。独特のビート感覚と天性のポップセンスに、またも世界が揺れるはずだ。