オヤジの音楽は俺たちが引き継ぐぜ! 伝説のブルースマンの息子たちが颯爽と登場!

今から振り返ることざっくり10年前。オルタナ、ローファイ全盛の90年代半ば、若者の間でもっとも知られたブルース爺がいた。映画「ディープ・ブルース」への出演をきっかけに〈再発見〉されたノース・ミシシッピのRL・バーンサイドである。彼のロウでワイルドなエレクトリック・デルタ・ブルースはブルース・シーンのみならず、ロック・シーンにも衝撃を与えた。爆裂ガレージ・トリオ=ジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョンを従えたアルバム『A Ass Pocket Of Whiskey』と『Mr. Wizzard』における、ワンコードのギター・リフを延々繰り返すことで生まれるミニマルなグルーヴ感を〈新しい!〉とトンガりリスナーたちが大注目したのだ。
その後もRL爺は、ライヴにレコーディングにと絶倫ぶりを発揮し続けたが、2005年に78歳で永眠。が、彼の伝説はまだ終わっていなかった。10人以上の子宝に恵まれたRL(まさに絶倫!)だったが、彼の濃い~血を受け継いだ息子たちが絶賛活躍中なのだ。このたび、時を同じくして、息子らの2作品が日本でリリースされることになった。
まず、末っ子ギャリーと孫のセドリックによるバーンサイド・エクスプロレイション(ネーミングの由来は、ブルース・エクスプロージョン?)は、ギター&ドラムによるズル剥けガレージ・ブルース・デュオ! ジョンスペやハウンド・ドッグ・テイラー好きなら速攻飛びつくであろうワイルド&レッドホットなプレイ、それとロックやヒップホップも呑み込んだブルース・サウンドがカッコイイこのデビュー作『The Record』は男なら必聴だ! もう一方のドゥエイン・バーンサイドは父親よりもモダンで洗練されたセンスの持ち主で、『Under Pressure』では泣きのギター・プレイとソウルフルな歌声の味わいがタマらない。共に、RLのDNAをたんまり含んだ〈規格外〉の仕上がりにニンマリ笑いだ。リアル・ブルースの未来を担うであろう彼らの作品が父親同様、多くのトンガったリスナーたちの耳に届くことを期待せずにはいられない。そうでなけりゃつまらない。ビリビリとスピーカー震わして、爆音でどうぞ。
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