MIKKEL METAL 『Victimizer』(2006)
ダビーなミニマル・サウンドで注目を浴びているコペンハーゲン出身クリエイターの2作目。ベーシック・チャンネルを彷彿とさせるスモーキーなダブ・ミニマルからスロウでメロウなクリック・サウンドまで、一音一音が文句ナシの心地良さ。実に奥深いアルバムです。
(石井)
KAITO 『Hundred Million Light Years』(2007)
海外でもその名を轟かせる日本人クリエイター、ヒロシ・ワタナベによるメイン・プロジェクト=KAITOの2作目。個性派揃いのコンパクトでも確固たる地位を得ている彼のトラックの最大の魅力は何といっても美しいメロディー! 己の良さを最大限に活かした大大大傑作。
(石井)
KLIMEK 『Music To Fall Asleep』(2006)
タイトルとジャケットがすべて(ヨダレの海ではない)! コンパクトの支柱のひとつ、〈Pop Ambient〉の皆勤賞であったクリメックの2作目。眠気を誘発する音波を大脳に直接プラグインするかのような、癒しを越えた強制脱力アンビエントの極北。最後まで眠らずに聴くのは至難の業。
(石田)
SCSI-9 『The Line Of Nine』(2006)
フォース・トラックスからのリリースでもお馴染みだったSCSI-9。聴いて良し、使って良しの繊細なミニマル・ハウスは、ヴェテランだからこそ行き着くことのできた究極の領域に。ルオモにも通じる歌モノのトラックは、シンプルながらも聴く者を強烈に惹き付けるムーディーな美しさ!
(石井)
HUG 『Heroes』(2007)
ジョン・ダールバックの変名=HUGによる初のアルバム。現在のクラブ・シーンをリードする彼らしく、エレクトロ&アシッド・ハウスのテイストを上手く採り入れた〈旬〉なサウンドとなっている。反復されるシンセ・リフとディスコ・ベースはフロアでの破壊力抜群! 天才の仕事と呼ぶに相応しい一枚。
(石井)
THOMAS FEHLMANN 『Honigpumpe』(2007)
オーブの片割れで、かつあのモーリッツィオと共にパレ・シャンブルグ(!)の一員でもあった……という伝説の男も、オーブ共々コンパクトに滞在中。この最新作はオーブからアク(アレックス・パターソン?)を抜いたクリック風味の美麗アンビエント、ってコンパクト節だ……。
(石田)
『Speicher CD3』(2007)
コンパクト・エクストラが贈る人気DJミックス・シリーズの第3弾は、モダニスト名義で知られるヨルグ・バーガーとマイヤー店長のコンビが担当。DJコーツェにジョン・ダールバック、スーパーピッチャーなど、レーベルの今後をリードするであろう面々のトラックも入った幕の内ミックスだ。
(石田)