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第64回 ─ コンパクト

第64回 ─ コンパクト(2)

連載
Discographic  
公開
2007/07/26   19:00
ソース
『bounce』 289号(2007/7/25)
テキスト
文/石井 隆弘、石田 靖博

『Koin Kompakt 1』(1998)
これが記念すべきコンパクトの初リリースとなるコンピ。というより、当時はポスト・ベーシック・チャンネルの注目株=スタジオ・アインが収録されたケルン系スカスカ・ミニマルのコンピという印象だったが、そのわりに妙にポップな感じも受けるなあ……っていまと変わらぬ感触なのがスゴい。
(石田)

DETTINGER 『Oasis』(2001)
実は12インチもCDもカタログの2番目にてリリースしているディティンジャーの2作目。〈Pop Ambient〉路線に繋がるアンビエント風味、というよりも現在のエレクトロ・シューゲイザーを先取りしたような幽玄音空間が光る。初っ端から別路線を行くあたりが逆にコンパクトの真骨頂。
(石田)

REINHARD VOIGT 『Im Wandel Der Zeit』(2001)
〈WIRE05〉出演や石野卓球のミックスCDへの楽曲収録によって日本での人気も定着した、ラインハルト・フォイトの2作目。アシッド・ベース全開のロッキンなトラックから淡々と繰り返されるスカスカのミニマル・トラックまで、すべてがハイクォリティー。
(石井)

DJ KOZE 『Kosi Comes Around』(2005)
現在にまで至るコンパクト快進撃の皮切りとなった、インターナショナル・ポニーのメンバーでもあるコーツェの本ソロ作。キッチリとフロア殺しなクリック・ミニマルも搭載しているのだが、アコースティックでシックな曲やら美麗チルアウトやらが各方面でウケたのも人気の秘訣か。
(石田)

THE ORB 『Okie Dokie It's The Orb On Kompakt』(2005)
先日のソロ作でその存在感を存分に発揮したトーマス・フェルマンと鬼才アレックス・パターソンによる伝説的なユニットのコンパクト移籍作。脳を直撃するダブ・サウンドに極上のアンビエント・フレーズをミックスした究極の一枚! 次元が違いすぎますね。
(石井)

『Michael Mayer - Immer 2』(2006) 目利きの店長がコンパクト絡みの音源から厳選したトラックで紡ぐ、おすすめミックスの第2弾。サムワン・エルス、イアン・シモンズ(元サンダルズ!)、リンドストロームなど意外な選曲もありつつ、基本はクリックとアンビエントを混ぜてニューウェイヴを隠し味に効かせた美味盤。
(石田)

GUI BORATTO 『Chromophobia』(2007)
K2やハート・ハウスなどから精力的にリリースしているブラジル人クリエイターのファースト・アルバム。シンプルながらも楽曲の構成力で展開していくトランシーなミニマル・トラックは、完全にボーダー・コミュニティ以降の路線!! 極上のメロディーを堪能あれ。
(石井)