ゆるゆるインスト・グループに、超弩級ファンク・シンガーと、香ばしいアフリカ盤が勢揃い!!
ますます世界中の音楽のアーカイヴ化が進む2007年。今度は西アフリカから選りすぐりのヴィンテージ・アフロ・ミュージックがいろいろと届けられた。まず最初にご紹介するアフリカン・ヴァーチュオージスは、ギ二アのフォークロアをアコースティック・ギターのアンサンブルで聴かせるインスト・グループ。『African Virtuoses』は彼らの70~80年代初頭の音源を元にした編集盤で、さまざまな音楽が溶け合う無国籍トロピカル・ミュージックといった仕上がり。そのギ二ア独立後の60年代後半、大衆音楽を奨励するため大統領みずからが創設した国営レーベル、シリフォンに残された音源を集めたのが2枚組コンピ『Authenticite The Syliphone Years』。民族音楽のみならず、ジャズやキューバ音楽の要素を採り入れたまろやかな西アフリカ・ポピュラー音楽の原点が年代別に収録されている。興味深い楽曲が数多く並ぶなか、洗練された音楽性をアピールするベンベヤ・ジャズ・ナショナルのナンバーが光る。お次は、今年独立50周年を迎えたガーナの記念式典に合わせて制作されたコンピ『Bokoor Beats』。こちらはアフロ・ポップのパイオニア的なスタジオ〈ボクール〉から生まれた70年代のスターたちのオムニバスだ。ガーナの伝統リズムにファンクやブルース、ロックを採り入れたユルくも熱い演奏がたまらない。締め括りはマリから、70年代マリアン・アフロ・ファンク最高のシンガー/サックス奏者、ムサ・ドゥンビアのレア音源集『Keleya』を。〈キング・オブ・アフロビート〉フェラ・クティと並び称されるほどの強烈なファンク・サウンドは、なんとほぼ全曲が世界初CD化。まさにヴィンテージ・アフロの真打ちと呼ぶに相応しい内容となっている。
実はここに紹介した4作は西アフリカ産という以外の共通点はなく、時を同じくしてリイシューされたのもまた偶然。そこには西アフリカの乾いた風と太陽にさらされ、時を経て熟成された美味しすぎる音楽がたっぷりと詰まっているのであった。これからの暑い夏にこの味は絶対クセになる!?