ピエール瀧との電気グルーヴ、川辺ヒロシとのInK、あるいは週末のDJ業……さまざまなかたちでハイ・エナジーな活動を繰り広げるテクノ・マエストロ、石野卓球。2007年下半期、いよいよ彼が本格的に動き始めます。bounce.comでは、そんな卓球氏の超ロング・インタビューを、4週間に渡ってお届け! 近況から電気の今後まで、気になるアレコレについて毎週たっぷりと語り下ろしていただきます。第2回目は、40歳を間近に控えた現在の心境について。それでは行ってみましょう!
――もうすぐ40歳ですね。
石野 うん、バカボンのパパの一個下っていう(笑)。でも40歳だからって特別な感慨はないけどね。30歳のときもそうだったけど。これを機にスタイル変えて、っていうのもないし。あと、同年代とか上の世代の人がまだまだ現役でやってるからね。それはけっこう励みになる。
――意識する人はいる?
石野 それは周りの人みんなそうかな。ヘンな意味でライバル視するんじゃなく、こんなことやってるんだ、俺も頑張らなきゃっていう。
――30歳のとき10年後のことは想像してた?
石野 怖くて想像できなかった(笑)。だから今も50歳になったときのことを考えると怖いから想像しないことにしてる。小野島さんもそうでしょ?
――そうなんだよなー。フリーランスって、1、2年先のことは考えられても、5年、10年先は闇だからなあ……。
石野 ♪先を思うと不安になるから 今日のトコロは寝るしかないね♪ですよ(笑)。
――“N.O.”の心境だ! あれ作ったの18年前でしょ。22歳のころと境遇は変わらないわけだ(笑)。
石野 まあね。寝てばっかりもいられないんだけど(笑)。
――不安だから寝るしかないってのは言えてるよなー。
石野 不安で寝れないっていうのもあるんだけどさ(爆笑)。不安で寝れないからとりあえずシャワーでも浴びようってことになって、シャワー浴びながら「ギャーーーーーッ!!!!」(笑)。風呂場で叫ぶことは多くなったね、若いころに比べると(笑)。あるでしょ? 昨日しでかした恥ずかしいことを思い出して、ありえないポーズをとってごまかすっていう(笑)。
――(笑)ありますか、いまだに。
石野 あるよ! 昨日もあるし(笑)。
――(笑)酒?
石野 うん、酒が多いけど、一番タチが悪いのはシラフでそれをやらかしたときだな(笑)。