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第155回 ─ 100s & レキシ

連載
NEW OPUSコラム
公開
2007/06/07   22:00
ソース
『bounce』 287号(2007/5/25)
テキスト
文/山村 真琴

中村一義率いる100sの2枚目が到着!……と同時に超大型新人(?)も突如デビュー!!

 100s名義では2作目となる『ALL!!!!!!』が完成した。カヴァー以外の全作詞作曲を中村一義が手掛けているものの、バンド感は前作『OZ』より格段にアップしている。前作ではバンドでやる楽しさや嬉しさが全面から感じられたが、今作では〈バンドでやることが当然だ〉という強い絆と信頼感が感じられ、そうして掴んだ前向きな中村一義的コトバが突き刺さる。ハイライトはラストの3曲で、唯一のカヴァー曲である昭和歌謡“蘇州夜曲”から壮大な“ももとせ”、アコースティック・バラード“もしこのまま”に至る流れには涙を禁じ得ない。確かな温もりと重みのある一枚だ。

 そんな100sのバンマスでもあるキーボーディスト=池田貴史のソロ・ユニット、レキシもアルバム『レキシ』でデビュー。SUPER BUTTER DOG時代から温めてきた、彼の愛する〈日本史〉をモチーフにしたニュータイプのポップ・ミュージックだ。そのサウンドはファンクやヒップホップ、ソウル、レゲエと実に多彩で、そこに忍者をモチーフにしたラヴソングや参勤交代する大名の悲哀などが乗る摩訶不思議な歴史ポップ絵巻! ゲストには100sのメンバーや原田郁子、スネオヘアーのほか、いとうせいこうもラップで参加しています!