国内外の豪華リミキサー陣が集結した、須永辰緒プロデュースによる阿川泰子のリミックス盤が登場!

最新のクラブ・ジャズの視点から生まれ変わった阿川泰子を楽しめる、リミックス盤『re-mode : club jazz digs Yasuko Agawa』が登場した。かつての彼女の一般的なイメージからするとこの組み合わせは意外に映るかもしれないが、実は以前にもSoul Sourceなどによる彼女のリミックス企画は存在している。そして今作だが、流石は須永辰緒番長のトータル・プロデュース、旬なリミキサーを配して鋭い仕事をしている(須永選曲によるベスト盤『Tatsuo Sunaga digs Yasuko Agawa』も同時リリース)。
阿川はもともと女優で、歌手としてのスタートは名クラリネット奏者、鈴木章治のバンドの専属シンガーとしてだった。70年代末にソロ・デビューした頃は〈ネクタイ族のアイドル〉と呼ばれ、華のある存在感とほんのり甘い歌い回しで人気を誇り、TVにも頻繁に出演。スタンダードを歌う美貌のシンガーという印象が定着したが、実は内外の才気溢れる作り手たち(アル・シュミット、イヴァン・リンス、セルジオ・メンデス、ヤン富田含む)とゴージャスなコラボを繰り広げ、ジャズ・ファンのツボも突いていた。そこをクラブ的に掘り起こしたのが90年代以降のジャズ派DJたちだ。
今回、須永は阿川の名曲を入念に精査し、それぞれに最適なリミキサーを当てはめている。ファイヴ・
コーナーズ・クィンテット、ニコラ・コンテ、そしてSunaga t experienceこと須永自身によるヨーロピアン・ニュー・ジャズ的リミックスはまさにストライク。さらにGIRA MUNDO、ポヴォのブラジリアン・ダンサーを挟み、ストリングを活かしたA Hundred Birds、そしてラスマス・フェイバーのトラックでは4つ打ち指数が俄然上昇し、実に気持ち良くアゲてくれる。須永自身〈ベタ褒めしたい作品〉と言うが、いやいや豪華、もう満点です。