NEWS & COLUMN ニュース/記事

第127回 ─ DAY TRACK

連載
NEW OPUSコラム
公開
2007/03/29   20:00
ソース
『bounce』 285号(2007/3/25)
テキスト
文/出嶌 孝次

KEN-RYWを輩出した注目のヒップホップ・レーベルが、クルー勢揃いのアルバムを投下!

 2003年に設立され、昨年からファンキーDLなど海外アーティストの積極的なリリースも開始しているDAY TRACK。マニア向けの閉じたモノとも既存のJ-Popに歩み寄った〈お茶の間系〉とも明確に一線を画そうとする珍しいヒップホップ・レーベルである。ストリクトリーにヒップホップに取り組みながら広範な層のシンパシーを得たKEN-RYWの成功はそのスタンスを改めて証明するものだとも言えるが、それに続くべく登場したのが所属アーティストの集合体となるD.T.F(DAY TRACK FAMLY)初のファミリー・アルバム『HI-STORY』だ。構成員はKEN-RYWをはじめ、同じくアルバム・デビュー済みのRIP TRAPからMAKI、CRAFTのマサト、KEN-RYWの実兄であるSI-RUDE、トラック制作もこなすDouble S、そして唯一のシンガー=CIMBAという6人。アッパーなビートに6人が揃い踏むオープニングの“HI-STORY”から強力な楽曲が続き、浮わついたギャル系からマジ語りまでトラックやサブジェクトのバランスも考慮されたスキのない内容に驚かされる。個々のリリースへの期待も高める真摯な一枚だ。