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第4回 ─ ニッポンの魂!!(Japanese Soul)

連載
ニッポンの魂!!
公開
2007/03/15   18:00
更新
2007/03/22   22:26
テキスト
文/bounce.com編集部

ダンス・ミュージックやカフェ・ミュージックは、洋楽が中心となってしまっている昨今。そんな時代の流れに逆行し、古今東西、日本に存在する多くのダンス・ミュージックやカフェ・ミュージックとなりうる名曲をオシャレに、かつアカデミックに紹介するSHIBUYA-FMで好評放送中のラジオ番組、それが「ニッポンの魂!!(Japanese Soul)」。クラブで掛かったらこの曲は踊れるかも、カフェやバーでこんな曲が流れていたらオシャレかも、などの〈日本人の日本人による日本人のためのソウル・ミュージック〉を新旧問わずに語り尽くす!! そんな縦横無尽トークを、bounce.comではダイジェストでお届けします!

「ニッポンの魂!!」のレギュラー選曲者は、この5人!
・LATIN RAS KAZ(以下、ラスカズ):ご存知! 日本が誇るEDIT MUSICの第一人者。
・服部全宏(GO PUBLIC/以下、服部):GO PUBLIC。アーヴァン感ミュージックを提唱中。
・daisk8(SWING BOYS):ラジカセで聴くジャズをテーマにしたユニット〈SWING BOYS〉のDJ。
・池谷航(以下、池谷):bounceと東京・代官山UNITがお送りする音楽イベント〈bouNIT〉などのイベント番長。
・Kaneko Hideshi(FreePaper UNIT/以下、Kaneko):フリーペーパーUNITの編集長、たまにDJ。まれに☆
ゲスト選曲者
・吉沢DYNAMITE.JP(以下、吉沢):オフィシャルサイトはこちら

■選曲 kaneko(FreePaper UNIT/☆)
山下達郎“KISSから始まるミステリー feat. RYO(from ケツメイシ)”(『SONORITE』収録)

Kaneko これ、ラップがケツメイシのRYOさんなんですけれど、(山下達郎と)すごく声が似ているんですよ。最初は、達郎がラップか!?とか思いましたもん。

daisk8 変わり目が分からないですよね。

Kaneko 作詞は、やはり出ました! 松本隆さんです。

daisk8 出ましたね~。

Kaneko 2005年の作品です。どうですか、吉沢さん?

吉沢 カッコイイですよね。確かに、言われないと(RYOと山下達郎との)変わり目が分からないですね。

■選曲 服部全宏(GO PUBLIC)
YELLOW MAGIC ORCHESTRA“中国女”(『YMO GO HOME』収録)

服部 ちょっと神田川っぽい感じでね(笑)。

Kaneko かなりアーヴァンな神田川ですよね(笑)。しみったれた感じはないですよね?

服部 ないね~。YMOのベスト盤に入っている、アコースティック・ヴァージョンですが。

daisk8 確か、このヴァージョンは、ベストにしか入っていないんですよね。

服部 そう! 武道館でライヴをやった時に録っていた、ってやつですね。

■選曲 daisk8(SWING BOYS)
加藤和彦“恋はポラロイド”(『あの頃、マリーローランサン』収録)

daisk8 フォーク・クルセイダース、サディスティック・ミカ・バンド、サディスティックスという輝かしい経歴を誇る加藤さんの名盤からの一曲です。バックが高橋幸宏さん、坂本龍一さん、矢野顕子さんとかの、YMOファミリーが固めているんですよ。今回は、冬の海で聴きたい、という選曲でね。

服部 素晴らしいですね。

daisk8 ちなみに2004年には、このアルバムを現代のミュージシャンたちがカヴァーした『あの頃、マリー・ローランサン 2004』というトリビュート盤が出ています。椎名純平さんがこの曲を歌われているんですけれど、それも良かったら聴いてみてはいかがでしょうか?

■選曲 LATIN RAS KAZ
ビリー・クリスタル“You Look Marvelous”(コンピレーション・アルバム『Like Omigod!: The 80's Pop Culture Box』収録)
角松敏生“Overture~Take Off Melody”(『Touch And Go』収録)

モーフィング・タイム!!(注:モーフィング=似ている曲を探すということ)

ラスカズ “You Look Marvelous”は、ビリー・クリスタルの曲です。「Saturday Night Live」っていうアメリカの人気番組がありまして、その司会をやっていたコメディアンの人らしいんですけれど、角松敏生の“Overture~Take Off Melody”は、ベースがこの曲なんじゃないかな、っていうくらいの似具合なんです(笑)。カヴァーというのではなくって、好きで、サンプリングしているという感じ。ビリー・クリスタルの方は、僕が師と仰ぐアーサー・ベイカーやラテン・ラスカルズとタッグを組んでいる曲です。あと角松さんの方も色んな賞を取った曲で、ダンス・ミュージックが取り入れられていて、この曲が入っている『Touch And Go』は、当時バカ売れしたアルバムなんです。

■選曲 吉沢DYNAMITE.JP
ハニー・ナイツ“オー・チン・チン”(コンピレーション・アルバム『青春歌年鑑 1969 BEST30』収録)

吉沢 作曲は小林亜星さん(作詞は里吉しげみ)。

ラスカズ 69年くらいも、ち○ぽこって言っていたんですね。

吉沢 一応、(歌詞のなかに)冬の季語を入れてみたんですけれど(笑)。

daisk8 雪ですね。誰もが経験ありますからね。

吉沢 ちなみに(EP盤の)ジャケットは、(水森)亜土ちゃんです。

ラスカズ こういうので、メガ・ミックスとかやってみたいですよね。

※トークに登場する楽曲のオリジナル盤は、廃盤・取扱い終了などで入手不可能なものがあります。記事内の収録アルバムについては、現時点で入手可能な作品をご紹介しています。

「ニッポンの魂!!」情報
・毎月第2、第4木曜日(19:00~20:00)にSHIBUYA-FM(78.4Mhz)にて放送します! 次回の放送は3月22日。ぜひチェックしてみてください。お楽しみに!