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第7回 ─ 月刊太田・ダンディ食堂〈特別編-第2回〉 ゲスト:田島貴男(オリジナル・ラヴ)

連載
bounce.com 5th Anniversary
公開
2006/12/26   13:00
更新
2007/01/09   12:27
テキスト
文/羽切 学

bounce.comは2006年12月で5周年を迎えました! その記念企画として、年末年始の4週間、スペシャル・コンテンツを連日更新していきます。第2週は、音楽に限らずオール・ジャンルを渡り歩くトークでお馴染みとなっている〈月刊太田・ダンディ食堂〉の特別編! 12月25日より28日まで4日間連続で更新いたします。今回のゲストは、ダンディズムの代名詞=オリジナル・ラヴこと田島貴男さん。ニュー・アルバム『東京 飛行』をはじめ、2006年をあらゆる面から総括していただく……どころか、話題は現在~過去と時空を自由に旅しております。田島さんのマシンガン・トークと応戦する太田店長のやりとりを、とくとご覧ください!!

太田店長(以下、太田) 最近は(活動開始から)10年組の方をインタビューすることが多かったんですけど、今回のオリジナル・ラヴは15年組ですね。前回は、コレクターズの加藤さんだったんですよ。

田島貴男(以下、田島) あ、本当(笑)!? 加藤くん、俺より年上だもんね。

太田 加藤さんがブルーハーツに入ったかもしれないという話などをしてまして。

田島 入ったかもしれなかったの!? へぇ~。

太田 その時に、レッド・カーテン(オリジナル・ラヴの前身)の話とか、田島さん話も出てきて。田島さんは、当時のモッズのシーンはどうでした?

田島 モッズのグループがあって、その中に友達が何人かいたし、すごい仲よかった大好きな先輩がやっぱりモッズで。〈モッズ・メーデー〉っていうイベントをやっててさ、そこでモッズ・シーンっていうのを初めていろいろ知りましたね。なんか、やたら熱かったね彼らは。その先輩の、ミラーがたくさん付いたベスパの後ろに乗ったりもしましたよ。モッズのダンスを教えてもらったり。「さらば青春の光」とか、なかば無理やり見せられたり(笑)。

太田 無理やり(笑)。

田島 で、「どこがそんなにもすげえ映画なんだろう?」って(笑)。今見てもそう思うんじゃないかな(笑)。モッズの姿を追ってる映画でしょ? きっとね。だからああいうふうにもてはやされたと思うんだけど、映画としては面白かったかな?って思うね~。なんか、今でもモッズの人たちっているんでしょ? この間さ、古着屋行った時、ファントム・ギフトが着てたようなコートを見てたの。それで「こういうの着たモッズの人たちがいたんだよねー」って店員に話しかけたら、「今もいますよ!」って怒られた(笑)。

太田 (笑)。その頃、僕まだ吉祥寺のレコード屋にいて、ビートルズが好きだからっていうんで、コレクターズとかストライクスの10インチを買って。

田島 僕は、ブルーハーツの結成したばっかりの、デビュー前の頃のカセットとかを先輩からよく聴かされてたよ。「すげえバンドがあんだよ、田島!」って(笑)。あと、The Hairっていうバンドがあってさ、あれはカッコイイって思ったね~。

太田 あいさとうさんとか?

田島 あいさとうさんだよね。ベースがさ、スカパラに一時期いたマーク(林)で。

太田 サックスになったマークさん?

田島 そうそう! 3年ぐらい前に道でバッタリ会ったな。当時のマークはアフロヘアでさ、JBみたいに足をバーン! って開いて、リッケンバッカーをガーン! って弾いてて。あとドラムの人がカッコよかったよね~。フーのキース・ムーンそっくりに叩くの。ハットがないんだ。シンバル、シンバル、シンバル、全部シンバルで、シャーン! って叩いてて(笑)。すげえカッコイイ! と思って。こんなカッコ良いバンドがあんのかと思ったね。The Hairは大学の学祭に来たんだよ。

太田 嶺川貴子さんと同じ大学でしたよね。

田島 そうだよ。嶺川にさ、いつもノートを借りてたんだから(笑)。借りるんだけど、取れなかったね、単位(笑)。大学にはカレー食いに行ってたしな。

太田 (笑)。あと15年組と言えば、スチャダラパーの新作もすごいいいですね。

田島 こないだライヴ行ってきたよ。楽しかったわ~。

太田 あのパワーはなんでしょう? っていう。

田島 うん。よかったね~。

太田 そんなこんなで、昨今みなさん元気で。

田島 みなさん何とかかんとか、元気でやってますよね(笑)。

太田 田島さんがでも一番熱いですよね。ずーっと熱いですよね。

田島 そうかなぁ~? でもね、前よりも今の方が、みんなと仲良くなった。ボーちゃん(スチャダラパーのBOSE)とかともさ、よく会うんだけど、今の方が仲良かったりするよ。斉藤くんとかともね、今年はよく会ったなあ。一緒に飲みに行ったりとか。

太田 斉藤さん?

田島 斉藤和義ね。あいつ、すげえいいんだ。

太田 どういうお話を?

田島 彼はいい意味でステージと一緒、エロ話が多い(笑)。空想的な。あとボクシングの話とか、くだらない話がメイン(笑)。そこがいいんだけど。で、僕は「はいはい」って聞いて、違う変な話をする(笑)。


向かって左から田島貴男(オリジナル・ラヴ)、太田店長

太田 斉藤さん、僕と似てるかもね。僕も空想話多いですから。擬似恋愛みたいな(笑)。

田島 ああー、そういうこともしそうだね。彼はいい意味で、ちょっと変態だからね(笑)。

太田 変態なんだ。じゃあ僕もだ(笑)。

田島 でも、なんかあいつはいいんだよなー。俺、今年ファンになったよ。飾らない感じがいいし。

太田 昔は接点なかったんですか?

田島 なかったねー。最近ですよ。

太田 BOSEくんとも飲むんですか?

田島 ボーちゃんまったく酒飲まないから、お茶飲んだり。一緒にファミレスにも行ったな。カラオケ行ったりとか(笑)。あとスカパラのメンバーとも今の方がよく会うね。

太田 谷中さん飲みますからね。こないだFantastic Plastic Machineの10周年パーティがあったんですよ。僕は遅い時間から行ったんですけど、谷中さんは既に酔われていて。僕もその時点でもう酔っぱらってたんで、楽屋のソファで寝ちゃったんですよ。それで気づいたらもう朝だったんですけど、僕がソファの端に寝てて、その反対側に谷中さんが寝てるっていう(笑)。僕、慌てて電車で帰りました(笑)。

田島 ずーっとそういう生活してるでしょ、あいつ(笑)。あれが持続してるのがすごいわ。なんかやたら知り合い多いし。なんなの、あの彼の夜の馬鹿ヂカラは(笑)!

──続く。

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