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第107回 ─ WHO'S THAT LADY?

連載
NEW OPUSコラム
公開
2006/11/30   20:00
更新
2006/11/30   23:19
ソース
『bounce』 282号(2006/11/25)
テキスト
文/池田 謙司

妖しい美女の唇からこぼれ落ちる、クラブ・クラシックのアコースティック・カヴァー


 クラブ・アンセムをアコースティック・カヴァー!なんて突拍子もないことをやってのけたのは、ベアフットことサム・オーバニック。ティム・デラックスの“It Just Wont Do”でヴォーカルを担当してた女の子といえば思い出す人もいるハズ。で、彼女のファースト・アルバム『Barefoot』では、そのティムの曲をはじめとして、グランドマスター・フラッシュ&メリー・メル“White Lines”、クリスタル・ウォーターズ“Gypsy Woman”、さらにはアンダーワールド“Born Slippy”までも見事に調理。徹底的に生音にこだわり、ゆったりとフォーキーな、時にジャジーな味付けでレトロな装いに衣替えされた曲たちは、一聴した限りでは元が何だかわからないほど。リメイクというよりはリコンストラクトといった感じで、ここまで原曲のパワーを別モノに変えちゃったカヴァーもなかなかないでしょう。彼女のちょっとはすっぱでダルな感じの歌い方がまた素敵。注目です。