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第29回 ─ ゲスト:CORNELIUS

第29回 ─ ゲスト:CORNELIUS(2)

連載
月刊太田・ダンディ食堂 
公開
2006/10/26   15:00
更新
2006/10/26   22:38
テキスト
文/羽切 学


小山田:寺内さんですよ、エレキを発明したのは。間違いないです(笑)。電気屋だったんですよね、実家が。それでアコースティック・ギターにマイクを付けて。電信柱にスピーカーがついてるじゃないですか? あれの設置を実家の電気屋がやってたらしくて、そこにギターをつないで弾いたのが世界で初めてのエレキ(笑)。そうらしいですよ。

太田:(笑)。

小山田:話がすごいですよ。大学行くんで、家を親に一軒建ててもらって、通ってたらしいんですけど。でも全然学校行かないで、米軍の基地とか行ってギター弾いたりしてて。親がそれを聞いて、寺内さんがいないうちに家をぶっ壊して、更地にして、寺内さんが帰ってきたら家がない(笑)とか。そういう話満載で。

太田:すごいなぁ~~~(笑)!! 僕が寺内タケシを知ったのって、昔「ロック・オモシロック」っていう番組があって。

小山田:オモシロック(笑)!

太田:それに高校生で寺内タケシを完コピーするバンドが出てきて。それがうまかったんだけど。

小山田:へえー。太田さんもバンドやってたんでしょ? ベースだっけ?

太田:コピーできてないコピー・バンドでしたけど(笑)。18歳で挫折して、プレイヤー側じゃなくて売る側になろうと思ってレコード屋に入ったんですけど。

小山田:どこでしたっけ?

太田:吉祥寺のレコード店でした。

小山田:あ、いいレコード屋でしたよね。

太田:当時は歌謡曲とか置かなくて、国内盤は。あともうワン・フロアが全部輸入盤。洋楽とニューミュージックっていう構成でしたね。そういえば僕が入社して3ヶ月くらいの時に細野(晴臣)さんが表敬訪問されたんですよ。“君に胸キュン”の頃ですね。

小山田:それで表敬訪問(笑)?

太田:で、その時、小学生が100人くらい来ちゃって大変でした。

小山田:うわ、すごいなぁ~。小学生だ。でも俺も小学生の時、YMO聴いてたもんなあ。『増殖』のカセットテープ持ってた(笑)。

  前作『POINT』リリース・ツアー等では映像ともド・シンクロしてて世界中が腰を抜かしましたね。ニュー・アルバムを聴いて、そしてライヴで、コーネリアスの『Sensuous』な世界にみなさんいっしょに突入しましょう。それでは、また。

小山田:今回も映像あります。今作ってる最中で。まさに今。

太田:アイディア満載で。

小山田:アイディアは満載なんだけど……。死ぬかも知れない(笑)。

太田:ええ~~(笑)!?

小山田:たぶん昨日まで(映像制作スタッフは)3日間くらいほとんど寝てないですね(笑)。昨日行ったら人が倒れて寝てた。そういう状況だったから、すごいところまで人を追い込んでしまった(笑)と思った。申し訳ない気持ちなんだけど、すごい頑張ってくれてて。死者が出なければ完成します(笑)。……人って寝ないとああなるんだなーって。

太田:それを見てしまったんだ(笑)。でも楽しみだね。

※Corneliusがアルバム『Sensuous』の発売に先駆けて9月29日に行った〈完成披露演〉のライヴ・レポートはこちらから!!

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