毎回素敵なダンディをお迎えしてお送りする〈月刊太田・ダンディ食堂(DANDY SHOCK-DO!!)〉。今月は当コーナーのホスト、太田からの熱烈なラヴ・コールに応えて頂き、5年ぶりのニュー・アルバム『Sensuous』を10月25にリリースしたCORNELIUSこと小山田圭吾さんが登場です(なので、今日はちょっと緊張気味)!! CORNELIUSと太田とは、なんだかんだといろいろなエピソードがあるようで……。

太田:小山田さんの毎日はどうだったんですか? この5年間。
小山田圭吾(以下小山田):いや。まぁ、ふつうに。
太田:スタジオに?
小山田:来て、いろいろ作ってましたよ。
太田:夜はどこかに出かけたりは?
小山田:(笑)全然ですね。夜はスタジオにいることが多かったですから。昼、子供が幼稚園から帰ってきて、ちょっと遊んで、スタジオに行って作業して帰る、みたいな。なんで出歩きはしなかったですね。たまにライヴ見に行ったり。太田さんにも会いましたよね? どこかで……。
太田:(笑)それにしても、小山田さんと知り合ってもう15年くらいになりますよね。
小山田:伝説の〈太田ナイト〉のことはすごい覚えていますよ!
太田:その節はありがとうございました(笑)。瀧見(憲司)さんにプロデュースしてもらって。
小山田:太田さんが(当時勤務していた)渋谷のレコード店から本社の方に移る時に、インターネット・カフェでイベントやったんだよね。
太田:そうです。
小山田:太田さんが空手着を着て歌いまくる、っていうライヴ(笑)。その時、僕はその太田バンドでドラムを叩かせてもらって。
太田:クルーエルからブートの7インチとしてリリースして(笑)。
小山田:太田さんが酔っぱらって顔中に落書きされている写真がジャケ(笑)。
太田:墨で印刷されたようなね。
小山田:手が汚れるような印刷ね、他のレコードが汚れるっていう(笑)。あとカラオケね。太田さんが泥酔してCORNELIUSの“MOON WALK”を歌ってるところを隠し録りしたヤツが入ってるの(笑)。
太田:「バカ! バカ!」って連呼してるっていう。最悪の(笑)。
小山田:バカ・コール(笑)。太田さんとのコラボレーションは結構ありますよね~。
太田:レコード屋冥利につきます(笑)。
そんな幻のバンドのライヴから早?年。そしてワールド・ワイドにびっくりさせられた前作『POINT』から5年。〈コーネリアース・コンシャスな「センシュアス(感覚的/官能的)」シングス〉満載のサウンド・マジックで届けられたニュー・アルバムが『Sensuous』です。
太田:1アルバムで1曲みたいなイメージを持ったんですよ。聴いてて流れがありますよね。
小山田:最初のシングル(“Music”)の終わりが次のシングル(“Breezin'”)の頭につながってて、そのシングルの終わりがアルバムの頭につながってる、って感じにしたかったんですけど。
太田:あっ! なるほど!! つながってるんだ!?
小山田:あれ? これふつうにアルバムのインタビューなの? ただ太田さんと話せばいいと思ってた(笑)。
太田:では普通に話しましょう(笑)。最近のマイブームは?
小山田:最近はバンドの中でロックの伝記モノが流行ってるかな。和モノので。
太田:へぇ~。
小山田:寺内タケシさんとか富田勲さんとかゴールデンカップスとか、福井ミカさん(サディスティック・ミカ・バンド)の本をみんなでまわし読みしてますね。
太田:寺内タケシすごそうだなぁ~!
小山田:寺内さんの本は全部面白い(笑)。何冊かあるんですけど、「バカやってるかい」っていう自伝的なものが一番有名で。あとロシアにツアーに行った時の話の本とか。どれも話のスケールがデカイ。エレキギターを発明した話とか。
太田:ええっ(笑)!?