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第29回 ─ ゲスト:CORNELIUS

連載
月刊太田・ダンディ食堂 
公開
2006/10/26   15:00
更新
2006/10/26   22:38
テキスト
文/羽切 学

毎回素敵なダンディをお迎えしてお送りする〈月刊太田・ダンディ食堂(DANDY SHOCK-DO!!)〉。今月は当コーナーのホスト、太田からの熱烈なラヴ・コールに応えて頂き、5年ぶりのニュー・アルバム『Sensuous』を10月25にリリースしたCORNELIUSこと小山田圭吾さんが登場です(なので、今日はちょっと緊張気味)!! CORNELIUSと太田とは、なんだかんだといろいろなエピソードがあるようで……。

太田:小山田さんの毎日はどうだったんですか? この5年間。

小山田圭吾(以下小山田):いや。まぁ、ふつうに。

太田:スタジオに?

小山田:来て、いろいろ作ってましたよ。

太田:夜はどこかに出かけたりは?

小山田:(笑)全然ですね。夜はスタジオにいることが多かったですから。昼、子供が幼稚園から帰ってきて、ちょっと遊んで、スタジオに行って作業して帰る、みたいな。なんで出歩きはしなかったですね。たまにライヴ見に行ったり。太田さんにも会いましたよね? どこかで……。

太田:(笑)それにしても、小山田さんと知り合ってもう15年くらいになりますよね。

小山田:伝説の〈太田ナイト〉のことはすごい覚えていますよ!

太田:その節はありがとうございました(笑)。瀧見(憲司)さんにプロデュースしてもらって。

小山田:太田さんが(当時勤務していた)渋谷のレコード店から本社の方に移る時に、インターネット・カフェでイベントやったんだよね。

太田:そうです。

小山田:太田さんが空手着を着て歌いまくる、っていうライヴ(笑)。その時、僕はその太田バンドでドラムを叩かせてもらって。

太田:クルーエルからブートの7インチとしてリリースして(笑)。

小山田:太田さんが酔っぱらって顔中に落書きされている写真がジャケ(笑)。

太田:墨で印刷されたようなね。

小山田:手が汚れるような印刷ね、他のレコードが汚れるっていう(笑)。あとカラオケね。太田さんが泥酔してCORNELIUSの“MOON WALK”を歌ってるところを隠し録りしたヤツが入ってるの(笑)。

太田:「バカ! バカ!」って連呼してるっていう。最悪の(笑)。

小山田:バカ・コール(笑)。太田さんとのコラボレーションは結構ありますよね~。

太田:レコード屋冥利につきます(笑)。

 そんな幻のバンドのライヴから早?年。そしてワールド・ワイドにびっくりさせられた前作『POINT』から5年。〈コーネリアース・コンシャスな「センシュアス(感覚的/官能的)」シングス〉満載のサウンド・マジックで届けられたニュー・アルバムが『Sensuous』です。

太田:1アルバムで1曲みたいなイメージを持ったんですよ。聴いてて流れがありますよね。

小山田:最初のシングル(“Music”)の終わりが次のシングル(“Breezin'”)の頭につながってて、そのシングルの終わりがアルバムの頭につながってる、って感じにしたかったんですけど。

太田:あっ! なるほど!! つながってるんだ!?

小山田:あれ? これふつうにアルバムのインタビューなの? ただ太田さんと話せばいいと思ってた(笑)。

太田:では普通に話しましょう(笑)。最近のマイブームは?

小山田:最近はバンドの中でロックの伝記モノが流行ってるかな。和モノので。

太田:へぇ~。

小山田:寺内タケシさんとか富田勲さんとかゴールデンカップスとか、福井ミカさん(サディスティック・ミカ・バンド)の本をみんなでまわし読みしてますね。

太田:寺内タケシすごそうだなぁ~!

小山田:寺内さんの本は全部面白い(笑)。何冊かあるんですけど、「バカやってるかい」っていう自伝的なものが一番有名で。あとロシアにツアーに行った時の話の本とか。どれも話のスケールがデカイ。エレキギターを発明した話とか。

太田:ええっ(笑)!?

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